テレビを所有していないにもかかわらず、NHK受信料の支払い義務が生じることに疑問を感じる方は少なくありません。
私自身も、一人暮らしを何度かしているときに、テレビのない生活をしていたことがありましたが、NHKの契約を迫られた事があります。実際にどのように対応するのが正解なのかその時はよく分からず、押しに弱かった私は契約をしてしまいました。
でも実際は、テレビを持っていない場合、適切な手続きを踏むことで受信料の支払いを免除されることが可能です。この記事では、そんな煩わしい問題を解決するための完全ガイドをご紹介します。
テレビがないことの証明方法から、手続きの流れ、必要な書類に至るまで、詳しく解説していきます。
目次
テレビや受信機がなければNHK受信料は不要?
テレビや受信機を持っていない場合、NHK受信料の支払い義務は生じません。この点については、法律上明確に定められています。しかし、テレビを購入した際には、販売店を通じてNHKに登録されるケースが多いため、所有していることがNHKに知られることがあります。
また、テレビの見れる受信機は大きく4つあります
- TVチューナー付きのスマートフォン
- TVチューナー付きの携帯電話
- TVチューナー付きのパソコン
- TVチューナー付きのカーナビ
以上の4点は解約の電話をするときに質問されるので注意が必要です。持っていると解約が難しくなりますよ。
もしテレビ等を持っていない、または受信設備を廃棄した場合には、NHKにその旨を通知することで受信料の支払い義務から解放されます。このプロセスには、正式な手続きが必要となり、NHKの公式ウェブサイトなどで方法を確認することができます。
NHK受信料の支払い義務について知っておきたいこと
NHK受信料の支払い義務は、テレビを設置した世帯や事業所に適用されます。この制度は、公共放送を支えるために設けられており、契約の有無にかかわらず、テレビ受信が可能な環境にある場合は支払いが必要とされています。
しかし、実際に支払いを拒否するケースも少なくありません。この問題に対処するため、NHKは契約促進や訴訟を行うこともあります。
また、インターネットを通じたテレビ番組の視聴が普及している現在、受信料の支払い義務に関する議論も活発になっています。重要なのは、公共放送としての役割を理解し、適正な支払いを行うことです。
【解約前の準備】テレビを処分して証明書を取得する方法
NHK受信料の支払い義務は、テレビを持っている世帯や事業所に適用されますが、所有していない場合、それを証明する必要が生じることがあります。
基本的に証明書はなくても解約は可能ですが、持っているとスムーズに解約できますよ。テレビを処分する方法は大きく4つあります。
- リサイクル券を使って処分してもらう
- リサイクルショップで買取をしてもらう
- 無料回収業者に引き取ってもらう
- 知人や友人にあげる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
リサイクル券を使って処分する場合
テレビは粗大ゴミとして捨てられません。リサイクル料金を支払い電気屋などで引き取ってもらう必要があります。リサイクル料金は以下を参考にしてください。
引用元:一般財団法人 家電製品協会
運搬業者に引き取ってもらう
収集運搬業者に依頼すると家に引取りにきてくれます。デメリットはリサイクル料+運搬料がかかる事です。運搬料の相場は2,000〜3,000円ですが調べてから依頼するのが良いでしょう。
- テレビのメーカーとサイズを確認する
- 郵便局でリサイクル料金を支払いリサイクル券を入手する
- 収集運搬業者に連絡して引き取ってもらう
直接引き取り場所に持っていく
地方自治体でテレビの処分する場所は決まっています。自分で運び込んで処分して貰えば運搬料はかかりません。
- テレビのメーカーとサイズを確認
- 郵便局でリサイクル料金を支払いリサイクル券を入手する
- 引き取り場所に持ち込む
- 『〇〇県〇〇市 テレビ 処分』で検索すると処分場が出てきますよ
電気屋さんで引き取ってもらう
ヤマダ電気やケーズデンキなど大きい店舗は購入に関わらず、リサイクル料金を払えば処分してくれるところもあります。家の近くで大型店舗がある場合は一度相談してみると良いでしょう。
リサイクルショップで買取をしてもらう場合
ハードオフやセカンドストリートなどのリユースショップで売る場合は製造から10年以内という条件があります。古すぎるテレビは買取査定にならないので事前に確認しておきましょう。
10年以上経過してそれでも売りたい場合は、メルカリで自分で出品する手もあります。値段設定も自分で決めれるので壊れていなければ売れる可能性がありますよ。
- 出品、包装、発送は自分で行う
- トラブルが起きた場合は自分で対応する
- 売れる保証はない
売れ残ってしまうとNHKの解約が遅くなってしまうのであまり良い方法とは言えないかもしれませんね。
無料引き取り業者に回収してもらう
家のポストにたまに入っている無料回収の紙を見た事がありませんか?
私の家にも定期的に入っているチラシなのですが、いらなくなった家電製品やその他の粗大ゴミなどを無料で引き取ってくれる業者がいます。
リサイクル料金を払わずにテレビを処分する事が可能なのでとてもお得な処分方法なのですが、もちろん注意点があります。
一般廃棄物処理業の許可証を持っていない違法業者が多いため、
- 回収後に不法投棄される
- 不適切処理をされ環境汚染につながる
- 後から高額な請求をされる
といった事案がいくつか上がっているようです。私の実家では試しに無料引き取り業者にブラウン管のテレビを引き取ってもらった事がありますが、特に問題は起きずそのまま引き取ってもらいました。
もしも不安に思っているようなら無難なリサイクル業者に頼んだほうが安全で安心です。無料引き取り業者を使って回収してもらいたい場合は、許可証を持っているのかをきちんと確認した上で引き取りを依頼しましょう。
知人、友人にあげる場合
人に無料であげた場合は、証拠となるものが何もないため、NHKから追及される場合があります。
「いつ、どこで、誰にあげたのか」を詳しく聞かれる可能性があるので返答ができるようにメモをしておく必要があるでしょう。
【テレビを処分後】NHKに電話をして解約をする
NHKに連絡し、受信機非所有の旨を伝えます。解約は電話でのみ受け付けていますよ。
テレビを手放した方法については詳しく聞かれます。リサイクル券や買取レシートがあることを伝えましょう。
電話での解約手続きが済むと自宅に書類が届きます。記入して再度郵送します。(必要書類を提出するときに、テレビを処分した証明書のコピーを一緒に同封しましょう)このプロセスには、住民票や家賃契約書など、住居状況を証明できる書類が求められることがあります。
正確な手続きは、時期や個々の状況により異なるため、NHKの公式ウェブサイトを確認するか、直接問い合わせることも大事ですよ。
NHKふれあいセンター | |
受付時間 | 平日9時〜17時 |
電話番号 | 0120-222-000 0120-151515 050-3786-5003(有料) |
- テレビは他にないか?
- そのほかにテレビを受信できる機器はないか?
(TVチューナー付きスマホ、携帯電話、パソコン、カーナビ) - 今後購入する予定はないか?
これらに全てNOと答えられないと解約はできないと思ってください
チューナーレステレビはNHKの支払い義務はない
(クリックで楽天市場に飛びます)
現段階での話になりますが、チューナーレステレビはNHKと民放番組が見れないテレビとして販売されています。したがって2024年4月現在では支払いの義務はありません。
以下のニュースがわかりやすかったのでリンクを貼っておきます。
ニトリが発売して話題の「チューナーレステレビ」…「NHK受信料」の支払い義務は本当に“ない”のか? 【弁護士に聞く】
NHK受信料免除申請の流れ
NHK受信料の免除申請を行うには、まずNHKの公式ウェブサイトから必要書類をダウンロードします。
解約の手続きについて
公共放送を受信する機器を持っていない、または低所得者の支援を受けている場合など、免除の条件を満たしている必要があります。書類に必要事項を記入し、所定の証明書類を添えて郵送することで申請が完了します。審査結果は後日、文書で通知されます。申請にあたっては、条件をしっかり確認し、正確な情報を提供することが重要です。
テレビがない生活の意外な利点
テレビがない生活を送ると、多くの人が驚くほど多彩な利点があることに気づきます。
まず、時間が豊富になり、新しい趣味やスキル習得に挑戦できます。読書や料理、運動など、以前は「時間がない」と諦めていたことに取り組めるようになるでしょう。
また、家族や友人とのコミュニケーションが増え、人間関係が深まることも。テレビから離れることで、会話の機会が自然と増え、より質の高い時間を過ごすことができます。
さらに、睡眠の質が改善される効果も期待できます。テレビの明るい画面は睡眠を妨げる原因になり得ますが、それがなくなることで、より深い睡眠を得られるようになり、日中のパフォーマンス向上にもつながります。
今はテレビなしの生活をしているので、テレビの話題にはついていけませんが、そこまで困ったと感じることはありませんよ。
メディア消費の新しい形態
時代は変わり、メディアの消費方法も変化しています。かつてはテレビやラジオが中心でしたが、今やインターネットの普及により、YouTubeやNetflixなどの動画配信サービスが主流になりつつあります。
これらのプラットフォームは、いつでもどこでも好きなコンテンツを楽しめる手軽さが受け入れられています。また、SNSを通じた情報の共有も新たなメディア消費の形として定着。消費者の好みや興味に合わせたパーソナライズされたコンテンツ提供が、今後のメディア業界の大きなトレンドになるでしょう。
テレビ以外の受信機を持っている場合のNHK受信料
NHK受信料は、テレビだけでなく、スマートフォンやパソコンなど、一定の条件を満たす受信機を持っている場合にも支払いの対象となります。
具体的には、地上波放送が視聴可能な環境にある場合、これらのデバイスを所有していると受信料の支払い義務が発生します。この点は多くの人にとって意外な事実かもしれませんが、NHKのサービスを利用可能な環境にある以上、公平を期するためにも受信料制度が設けられています。
支払い方法には、口座振替やクレジットカード払いなど、利便性の高い複数のオプションが提供されているため、自分に合った方法を選択することが可能です。
その後は、スマホに機種変して、テレビは見れなくなったので無事に解約できましたが、当時はなかなか面倒なやり取りだった記憶があります…
NHK受信料の支払いを避ける合法的な方法は?
NHK受信料の支払いを避ける合法的な方法に興味がある方は多いでしょう。
最も確実な方法は、テレビを持たないことです。また、テレビはあるが、受信設備をNHKの放送が見られないようにしている場合も、支払い義務は生じません。さらに、インターネット経由での放送のみを視聴する場合、特定の条件下では支払いを免除されることもあります。
重要なのは、法律の範囲内で対応すること。不確実な情報に惑わされず、正しい手続きを踏むことが大切です。
以下の記事は、NHKが映らないようになっているテレビに対しての受信契約義務を否定しているものです。2018年の事案なので現在の法律とは違っている可能性があります。
チューナーレステレビに受信契約は必要か?
テレビを持たない選択:メリットとデメリット
テレビを持たない生活は、多くのメリットを享受できる一方で、いくつかのデメリットも存在します。
メリットとして、生活空間が広く感じられ、インテリアの自由度が高まります。また、テレビ視聴にかかる時間を他の趣味や勉強に充てることができ、精神的な充実感を得やすくなるでしょう。さらに、電気代の節約にもつながります。
一方、デメリットとしては、テレビ番組を通じた情報収集が難しくなる点が挙げられます。しかし、インターネットや新聞、雑誌など他の情報源を活用することで、この問題を解決できます。テレビを持たない選択は、個人のライフスタイルや価値観によって異なるため、自分にとって最適な選択をすることが大切です。
NHK受信料に関するよくある誤解とその解消方法
NHK受信料について誤解されがちな点は多いですが、その中でも特に多いのが「全てのテレビ所有者が支払い義務がある」という点です。実際には、受信契約をしている世帯や事業所のみが支払い義務を負います。
また、「インターネットを利用しているだけで受信料が発生する」という誤解もありますが、これは正しくありません。受信料はテレビ放送を受信できる機器を所有している場合にのみ発生し、ネット配信の視聴のみでは対象外です。さらに、受信料の使途に関する透明性を求める声が高まっており、NHKはその詳細を公開し、理解を深める努力をしています。
最後に
NHKの受信料を払わないための証明について説明してきました。最後にまとめると
NHKに解約の電話をする前に事前に受信機器を全て処分する必要がある
地デジが見れるテレビ、TVチューナー付きスマホ、携帯電話、パソコン、カーナビ
処分したときのリサイクル券、買取明細、スマホの写真が証明書となる
NHKが見れない状態になってから、解約の電話を入れましょう。
NHKふれあいセンター | |
受付時間 | 平日9時〜17時 |
電話番号 | 0120-222-000 0120-151515 050-3786-5003(有料) |
NHKから「他にテレビはないのか?」「今後購入する予定はないのか?」「他に受信できる機器はないのか?」と質問がきます。この質問には全てNOと答えられないと解約することは難しいです。実際に家まで確認に来ることはないと考えていいでしょう。
必要書類が届いたら、必要事項を記入して、証明書となるリサイクル券などのコピーと同封して送りましょう。以上が解約までの流れです。実際問題テレビがない証明はなくても解約はできます。あったほうが解約がスムーズになるので持っているなら無くさないように準備しておくのが良いだけです。
私自身、テレビのない生活を続けて10年以上経ちますが、困ることはテレビの話題についていけないだけです。ネットを使えばニュースは見れますし、そこまで困ることはありません。今後NHKのことで頭を悩ませなくていいのが一番の収穫ですね。