先日、友人の家にお邪魔した時に、部屋のエアコンの中から音がして、「何かいるんじゃない?」と言っていたら、コウモリが入り込んでいました。普段生活していたら目にすることはほとんどないのでビックリしたのですが、どうやって追い出したらいいのか分からず、知り合いの害虫駆除の会社に相談しました。
知り合いの話では、コウモリは鳥獣保護法で守られている生き物で、勝手に殺傷や捕獲するのを禁止されているようなのです。しかもちょっとした隙間からエアコン内に入り込んで住み着いてしまいます。
害虫駆除のプロに、自分でできる対象法から追い出した後の対策までしっかり教えてもらいました。
- コウモリがエアコン内に侵入した時の撃退法
- 追い出した後にやること
- 再度侵入してこないための対策
なるべくお金をかけずに追い出したかったので、その辺も詳しく教えてもらいましたよ。
目次
撃退スプレーを使って追い出してみる
値段 900円
ホームセンターが近くにある人はすぐに買いに行くのがいいでしょう。エアコンのような狭い場所ではスプレータイプのものが一番効果的です。
コウモリはハッカの匂いが苦手で、この忌避(きひ)スプレーにも天然のハッカ油を使用していてます。天然と聞くと安全性が高そうですよね。
撒布する場所はエアコンと壁の隙間が一番効果的です。
使う時は「シュッ」とひと拭きずつがいいと思います。コウモリの反応を見ながら少しずつ使ってみましょう。
ハッカ油で追い出い出してみる
もしも自宅にハッカ油がある人は、ハッカ油スプレーを自作して試してみるのもいいと思います。友人の家にハッカ油はなかったのですが、市販の撃退スプレーも主成分はハッカなので、効果は期待できますよ。
値段 1000円
スプレータイプはこんな感じです。ホームセンターよりドラッグストアの方が近い場合は、すぐに買いに行っても良いかもしれませんね。
値段 500円
自宅にハッカ油がある人のためにスプレーの作り方も載せておきますね。
ハッカ油スプレーの作り方
- ハッカ油 40滴
- 精製水(水道水でも可) 90ml
- 無水エタノール 10ml
- スプレーボトル(ポリスチレン以外)
スプレーボトル以外は全てドラッグストアで購入できます。作る量が少ないので、ボトルも小さめがいいと思います。
ポリスチレン製(PS表記されてる)の容器は溶けてしまうので、ポリエチレン製(PE表記されてる)のものを使いましょう。(名前が1文字違いで似ているので注意)
ボトルに入れる順番は
- ハッカ油
- 無水エタノール
- 精製水
になります。
無水エタノールの役割は、ハッカ油と水を混ざりやすくするためのものですが、最悪なくても作ることは可能です。
その場しのぎのスプレーを作るなら
- ハッカ油
- 水道水
- スプレーボトル
だけで作れちゃいます。この作り方をすると保存期間は1週間ですが、コウモリ撃退のためだけに作るならこれでも十分です。
煙を使って追い出してみる
コウモリの苦手なものの中には煙があります。少量の煙ではあまり効果がないみたい上、家の中で大量の煙を立てるのもどうかなと思うので、そこまでおすすめはしません。
ただ、友人がホームセンターにスプレーを買いに行っている間に試してみたので参考にしてみてください。
友人の家で煙を出せるものを探したところ、線香があったので、試しに使ってみました。
線香はひと束同時に火をつけて、エアコンと壁の間に煙が行く様にうちわなどで扇ぎます。
忌避スプレーで紹介した場所になるべく煙が行くようにうちわで扇いでみました。
結果としては追い出すまでには至らなかったものの、中で多少バタバタ暴れていたので効果がないわけではないようです。
コウモリの習性を利用して追い出してみる
家にあるものでは追い出せなかった。または近くにお店がなくてスプレーを購入できなかった場合は、コウモリの習性を利用する方法があります。コウモリは夜行性で日が昇っている時間は外に出ようとしません。
その代わりに夜になると、餌を求めて勝手に出て行きます。その時を狙って出入り口を塞いでしまいましょう。
コウモリの侵入経路はダクト穴の隙間かドレンホースの2ヶ所だけです。
ドレンホースは室外機の横に付いています。
コウモリが帰ってくる前にガムテープで塞いでしまえば、追い出し成功です。後日きちんと隙間を塞いであげれば、再度侵入されることはないでしょう。(※塞ぎ方は後述します)
最終手段はプロに依頼
何をしても追い出すことができなかった時は、プロに依頼して追い出してもらうしかありません。かなりお金がかかるので、本当の最終手段ですね。
地域によって値段は変わってくると思いますが、相場は2万〜3万円になります。
駆除と一緒に消毒までしてもらえるかは事前に問い合わせで確認した方がいいですね。オプション料金になっているところもある様です。
コウモリはダニやノミを寄生させていることがあるので、放置しておくと部屋にダニが湧いたり、フン害で体調を崩すこともある様です。
侵入させないための対策
コウモリは一度追い出しても、出入りしていた隙間をそのままにしておくと、いつの間にか戻ってきてしまいます。ここでは侵入経路を塞ぐ方法を細かく見て行きましょう。
「コウモリの習性を利用して追い出してみる」のところで軽く説明しましたが、コウモリがエアコンに侵入する経路は二ヵ所のみです。
- ダクト穴の隙間
- ドレンホース
この二ヵ所を塞げばコウモリ以外の虫の侵入も防ぐこともできますよ。
ダクト穴の隙間の塞ぎ方
ダクト穴は専用のパテか化粧カバーを使って塞ぐ方法があります。
値段 730円
専用のバテは粘土のようになっているので誰でも簡単に埋めることができますよ。
エアコン化粧カバーを取り付ける場合は、壁に穴を開けるので、周りに慣れている人がいる場合はやってもらうと良いでしょう。
写真の感じで周りをカバーで囲ってしまいます。どちらもホームセンターで購入することができますよ。
ドレンホースを塞ぐ方法
ドレンホースとはエアコン内から出た水を外に流すためのホースです。通常ここからコウモリが侵入することはほとんどないのですが、ツイッターで調べたところ、ホースからも侵入していると報告がありました。
エアコンのホースからとかじゃないでしょうか?私そこから2回コウモリが部屋に侵入してきました🙃
— Mine (@MINE_MI_) 2019年3月21日
ちなみにドレンホースはきちんと塞いでおかないと、ネズミや、ゴキブリの侵入経路にもなります。一度キャップをつけてしまえば、害虫対策にもなりますよ。
値段 500円(2個入り)
ドレンホースは専用のキャップを取り付けるだけで塞ぐことができます。ホームセンターで購入できますよ。
徹底して対策するなら地面から5㎝以上離しておくと小さな虫も入ってこれなくなります。
コウモリを追い出した後は消毒
コウモリのフンは乾燥すると風化して空気中に飛散します。人体にも悪影響なので、追い出した後は徹底的に消毒洗浄しましょう。
- エアコン内の消毒
- 部屋中の消毒
エアコンに侵入してすぐなら、それほど神経質にならなくてもいいかもしれませんが、長期間住み着いていた場合は徹底的に消毒をした方が、安心感があります。
エアコンの下の床や壁はアルコール消毒をします。ダニやノミが心配な人は、殺虫剤やバルサンを使うのもアリだと思いますよ。
エアコン内部の掃除はプロに依頼(相場1万〜1万5千円)するのが一番確実ですが、自分でやることも可能です。
コウモリが超獣保護法で守られている理由
コウモリの撃退とはあまり関係ないのですが、鳥獣保護法で守られていると聞いた時に、なぜそんな保護法があるんだと思い、気になったので調べてみました。
日本国内に生息する野生の哺乳類・鳥類について、捕獲・飼養の規制、生息環境の保護、個体数の調整、狩猟に関する制度などを定めた法律。
引用元:鳥獣保護法とは
コウモリに限らず、日本に住んでいる鳥類と哺乳類は全て保護されていて、捕獲、殺傷、飼育が禁止されています。
ちなみにコウモリは鳥類ではなく哺乳類です。飛べる哺乳類はコウモリだけみたいですよ。
さらに、コウモリは人にとっての害虫を食べてくれるありがたい存在です。蚊やゴキブリも餌として食べる様で、これを知ったときはコウモリ様様だなと思ってしまいました。
最後に
エアコン内でバタバタと羽音が聞こえたり、キーキーと鳴き声がしたらコウモリの可能性が大きいです。(鳴き声はネズミとそっくりなので間違えやすい)
コウモリをエアコンの中から追い出すための方法を簡単にまとめると
- 専用スプレーを使う
- ハッカ油を使う
- 煙を使う
- コウモリの習性を使う
- 業者に頼む
ホームセンターにコウモリ用のスプレーが無かったときは、ハッカ油が一番手に入りやすいと思います。追い出した後は徹底的にエアコン内とその周辺の消毒をして再度侵入されないように対策しましょう。
私も、友人の家のコウモリを追い出した後に掃除を手伝わされたのは言うまでもありません。