普通に使っているエアコンから耳慣れない音が聞こえることってないですか?その中で一番嫌な音がカサカサと虫が動いているような音です。
私は普段ハウスクリーニングの仕事をしながらいろんなエアコンを掃除するのですが、異音がするから掃除ついでに中を確かめてくれと言われることもあります。要は自分で確かめるのが怖いだけなんでしょうけどね( ;∀;)
大体の人は虫かゴキブリなんじゃないかと疑っていますが、実はそうではない場合もあるので、まずはどんな音なのか、どこで鳴っているのかをきちんと確認する必要があります。
まずは、どんな可能性があるのか見ていきましょう。
エアコンのカサカサ音がしたときの2つの可能性
エアコン内でカサカサやガリガリ、バサバサなどの音がする場合は、必ずしも虫が侵入しているとは限りません。
現在のエアコンは多機能になった分、今まで聞いたことのない音がするようになっています。可能性としては、
- エアコンの機械音の可能性
- エアコンの中で虫が動いている可能性
の2つが考えられます。それぞれ音の特徴など見分ける方法があるので順番に説明していきますね。
エアコンから出る機械音の可能性
最初にも書きましたが、今のエアコンは昔のシンプルなものより多機能なものが増えているので、聞き慣れない音がする場合があります。
このような音の問い合わせが多く寄せられるからなのか、エアコンメーカーのホームページを見てみると、取扱説明書にいろんな音の正体が書かれています。
- カタカタ
- バサバサ
- シュルシュル
- ポコポコ
- ボコボコ
- キシキシ
- パキパキ
- ウィーン
- チリチリ
- パチンパタン
- パタン
上にあげた音は全てエアコンからする機械音です。詳しくはホームページで確認(日立の家電品良くあるご質問)できますが、機械の動作音や自動掃除機能が稼働している音、室内機ファンの回転数が変わる音など様々な音がなります。
エアコンの機械音がする場合は条件が決まっていて、エアコンを運転中または停止した直後に限られます。
故障で起きる音の可能性と対処法
基本的には、上で挙げた機械音が原因なのですが、運転中の音で、故障で起きている音の可能性も考えられます。
音で症状を特定することは難しいので、「最近エアコンの効きが少し悪い気がするな」と感じたら、一度故障を疑ってみてください。
対応としては、エアコンのフィルターが汚れていないか確認してホコリが溜まっていたら掃除機で吸い取り、エアコンの効きがよくなるか様子をみます。
フィルター掃除をしてもエアコンの効きが改善されないようなら、各メーカーの専用ダイヤルから問い合わせをして原因を特定するのが良いでしょう。
虫がエアコン内で動いている可能性
エアコンを全く使用していない時にカサカサ、バサバサといった音がする場合は、小動物や虫の可能性があります。
特にエアコン内に侵入して来やすいのは、
- ゴキブリ
- コウモリ
- ネズミ
- 蜂
あたりでしょうか。ゴキブリ・コウモリ・ネズミはジメジメした狭くて暗い場所を好む生き物で、エアコン内部はそういった環境になりやすい場所です。内部に侵入してしまうといった事例もよくあるんですよ。
蜂に関しては、どちらかというと匂いに反応して入ってくるようなので、こちらも要注意ですね。蜂に関する対処法はこちらの記事がさらに詳しくなっています。
虫たちがエアコン内に侵入する経路は決まっていて、
- ドレンホース
- ダクト穴の隙間
- 壁の奥
大まかにこの三ヶ所になります。壁の奥からの侵入以外は対処できるものなのでエアコン内から虫を追い出したら、再度侵入してこないための対策も一緒にしましょう。
壁の奥とはダクト穴と壁の間のことを言います。この場所はエアコンの配管を通す前に塞がないと手遅れになります。どうしても気になるようならエアコン設置業者に頼んで塞いでもらわないといけませんねn。
虫だと分かった時の対処法
上記の方法でエアコン内部に虫がいると分かったら早速追い出す準備をしましょう。方法としては、
- エアコンを送風運転して内部を換気(1時間)
- 虫が苦手なアロマを室内で焚く(詳しくは後述します)
- 虫が侵入した可能性の場所を塞ぐ
大まかにこの手順になります。虫たちを追い出した後は、エアコン内部に溜まっているカビとホコリを掃除する必要があります。特にフィルターは自分で掃除できる場所なのでエアコンを使用しているときは、月一回は必ず掃除しましょう。基本は掃除機でフィルターのホコリを吸うだけです。
さらに詳しいやり方はこちらで説明していますよ。
虫たちを追い出した後は侵入経路を塞ぐ作業を行います。ドレンホースと言うのは室外機から出ているホースのことです。
ホースの先端にドレンキャップをはめることで簡単に塞ぐことができます。
(画像をクリックで楽天市場に飛びます。以下の商品画像も同様です。)
ダクト穴の隙間は経年劣化でどんどん広がります。
ダクトを塞いでいるパテは硬くなると隙間ができてしまうので、新しいものに交換するのが一番いいでしょう。
隙間パテは粘土のように形を変えれて埋められるので素人でも簡単に使えますよ。どちらもホームセンターで購入可能なので探してみてください。
虫たちの苦手なアロマを徹底紹介
ミント系の中でも多くの虫が嫌うハッカの匂いはエアコン内に侵入した虫たちにもかなり有効です。こちらは安価で手に入りやすいので、今すぐなんとかしたいという時に最適です。ドラッグストアで購入できますよ。
ゴキブリに特に有効なアロマは?
エアコンの中にいるのがゴキブリだった時におすすめなアロマにベチバーというものがあります。
ベチバー精油はチャパネゴキブリとクロゴキブリに対して強い忌避活性を示した. そ の活性は市販されている忌避剤の有効成分でもある Diethyltoluamide (ディート)よりも強く,残効性も優れていた しかしカやアリに対する忌避活性は認められなかった.
引用元:べチバ一橋地中に含有されるゴキブリに 対する忌避活性物質
こちらは近畿大学農学部農芸化学科が発表した論文の一部を抜粋したのですが、これによるとベチパーという成分がゴキブリに対してかなり有効なのが分かりますね。
ベチバーとは、イネ科の植物の根から精油が作られ、甘く濃厚な香りを楽しめるアロマとして知られています。
昔からインドで広く使われ、虫除けの効果もあったようですね。日本ではオリエンタル系の香りには欠かせないものになっていますよ。
というわけで、これを室内で炊けば、エアコン内部の虫も一目散に逃げていきます。しかも普段から使っていれば虫除け対策としても普通に使えるので便利ですよ。
私もこの記事を書きながら夏に向けて1つ購入しようと考えています( ´∀`)
どうしてもダメならプロに相談
上で紹介した方法を使っても虫が逃げていかない場合もあります。そんなときはプロに相談してみるのが一番確実ではありますね。
ただし、お金がかかってしまうので最終手段と考えておくのがいいでしょう。エアコンクリーニングと一緒に依頼して、相場は1万円〜2万円程度になるかと思います。
最後に
エアコン内部から聞き慣れない異音がした場合は、もしかして虫かな?と疑いつつも運転中や停止直後に起きる機械音と比べてみてください。
- エアコン運転中や停止直後にする音は機械音の可能性が大
- エアコンを全く使っていない状態でする音は虫の可能性大
こんな感じで思っておくとわかりやすいですね。
もしも、虫が侵入して音がしていた場合は、虫が嫌いなアロマを使って追い払い、その後は再度侵入しないようにしっかりとした対策を立てましょう。
- 侵入経路を塞ぐ
- エアコン内は定期的に掃除する
- アロマを定期的に焚く
が私の考える一番理想的な虫対策になりそうですね。徹底してやれば、虫にビクビクしない快適な生活が送れると思いますよ。