夏にエアコンを付けた時に、「なんか変な匂いがする?」なんて思ったことないですか?エアコンの内部は定期的に掃除をしてあげないと、カビやホコリで汚れが溜まっていきます。
汚れがたまると、エアコンの効きも悪くなり、無駄に電気代も上がっちゃうんです。そこで、毎日ハウスクリーニングで掃除をしているプロの私が、自分で簡単にできるエアコンフィルターの掃除の方法やちょっとしたコツで劇的にホコリを吸い取る技も公開します。
フィルターはご自分でも簡単に取り外せる場所で、ほとんど手間がかかりません。タバコのヤニ汚れや油汚れの状態によっては浸け置きも必要になるので、その手順も丸ごと紹介しますね。
フィルターを自分で取り外す方法
では、最初にフィルターの外し方から簡単に解説していきますね。
エアコンの正面に付いている前面パネルを開けます。
サイドに開くためのくぼみがあるので、そこを手前に引っ張ると簡単に開きます。
中からフィルターが出てくるので、つまみを掴んで引っ張りだしましょう。
右と左で形が違う場合があるので戻すときは間違えないようにチェックしておきます。
これでエアコンのフィルターを取り出せました。次はフィルターの簡単な掃除方法から浸け置き方法まで解説していきますね。
フィルター掃除で使えるプロ技を紹介
フィルターの掃除は基本的には掃除機だけで十分です。ホコリを取り除いてあげれば目詰まりも解消されるので、手間もかかりません。
写真の感じでほとんどのホコリを取ることができます。
ただ自宅にある新聞紙を使うとさらに効率的にフィルター掃除をすることができますよ。使うのは新聞紙一枚だけです。
フィルターの下に新聞紙を敷いて掃除機で一緒に吸着させます。そうすることで吸引力が上がり、ホコリを残さず吸い取ることができます。
掃除機の吸い口は細型でもブラシ型でもどちらでも大丈夫です。
ホコリ以外に汚れが付いている場合は、シンクやお風呂場のシャワーで流してあげましょう。
ブラシでこすればほとんどの汚れは無くなります。
水洗いした後は、タオルでしっかり挟んで水分を取り除きます。
水分が残った状態で取り付けるとカビの原因になるのでしっかり取りましょう。
ヤニや油で汚れている場合は浸け置きが最適
キッチンの近くにあるエアコンは油煙を吸ってベタベタになっていたり、タバコを吸う人はヤニで黄ばんでしまっていることもあります。
ヤニや油汚れでフィルターが汚れている場合は掃除機だけでは綺麗になりません。ここではエコ洗剤でも有名になっている重曹水を作って浸け置くのが効果的です。あまりにひどい油汚れの場合は専用の洗剤が必要になりますよ。
- 20ℓ〜45ℓのゴミ袋
- 重曹
- お湯
- 油汚れマジックリン(油がひどい時用)
フィルターをゴミ袋に入れます。
重曹とお湯を混ぜて重曹水を作りゴミ袋に入れます。(お湯1ℓ:重曹50g)
そのまま15分〜30分浸け置きします。
汚れが残っていたら柔らかい歯ブラシなどで落とし、水洗いします。
水分が残った状態で取り付けるとカビの原因になるのでしっかり取りましょう。
エアコンフィルターを掃除しないとどうなる?
エアコンフィルターの役割はホコリやゴミをキャッチして中の冷却フィンが汚れないように保護してくれます。このフィルターを掃除しないと、次第にホコリで網目が詰まってしまい、いろんなデメリットが出て来ますよ。
- 電気代が高くなる
- エアコンの効きが悪くなる
- カビが繁殖する
- 不快なニオイが出てくる
- アレルギーの原因になる
フィルターが目詰まりし出すと、内部に空気を送るために必要以上に電気を使ってしまいます。またエアコンの効きも悪くなり最悪故障の原因にもなってしまいます。
さらに、ホコリはカビが繁殖するための餌になってしまうので、内部がいつの間にかカビだらけになって、そのカビがエアコンの風と一緒に部屋中に撒き散らされると言う、考えたくもない事態になっていきます。
さらに詳しい記事はこちらに書いています。
お掃除機能付きエアコンの場合は?
新しいエアコンにはフィルターお掃除機能が取り付けられていて、エアコンを使うたびに勝手に掃除をしてくれます。
ただし掃除したゴミはエアコン内部のダストボックスという場所に保管されるので、集まったゴミは自分で取り出して捨てなければいけません。
「うちのエアコンはお掃除機能付きだから掃除しなくても大丈夫だね」と思っている方も多いのですが、お掃除機能がやってくれるフィルター掃除はおまけ的なものなので、カビや重度の汚れは自分の目できちんとチェックして掃除をしてくださいね。
フィルター掃除をする目安は?
フィルターの掃除時期は、使う頻度と設置してある場所によって変わってきます。それぞれ目安を出してみたので参考にしてください。
一日の使用頻度 | 掃除目安 |
一日中使用 | 1回/2週間 |
半日使用 | 1回/3週間 |
それ以下 | 1回/月 |
冷房と暖房で汚れ具合は多少違ってきますし、リビングで油煙を吸い込んだり、ホコリが舞いやすい寝室は使用頻度が低くても汚れが溜まってしまいます。それを考慮しても最低でも1ヶ月に一回の掃除はしたい所です。
マメな性格な人は2週間に一度はエアコンのパネルを開けてフィルターの汚れ具合をチェックするか、面倒な人は初めから月一で掃除すると決めて、自分が毎日確認するカレンダーに書き込んでおくと忘れにくいです。
最後に
エアコンフィルターの掃除は普段目につかないだけに忘れやすい場所です。ただ掃除をするだけで
- 電気代の節約
- エアコンの効きも良くなる
- 快適な空気の中で過ごせる
- エアコン内部を綺麗に保てる
- 子供に優しい
というメリットも生まれていきます。せっかく使うなら節約しながら快適に使いたいですよね。
仕事上、いろんな場所のエアコンを掃除させてもらって気がついたのは、リビングのエアコンが一番汚れが目立ちます。使う頻度が高い上に、料理の時の油汚れも吸ってしまっています。
また、エアコンは使う前(夏前)よりも、エアコンを使った後(秋口)に掃除した方が個人的にはおすすめです。エアコンの内部を掃除しないで一年放置していると、次の年にカビが繁殖してひどいことになっている可能性の方が高いですからね。
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