掃除の仕事をやっていると、窓が綺麗にならなくて困っていると良く相談されます。ガラスが汚いと室内も暗い雰囲気になってしまいますし、せっかくガラスを拭いても拭いた跡が残っていたら納得できませんからね。
ガラスの汚れの原因は外側と内側で違いますが、外の汚れはほとんどが土や砂の汚ればかりで、実は見たもほど大変な汚れではありません。
一方で一番気をつけたいのが内側の汚れです。ヤニで黄ばんでいたり、キッチンから出た油の汚れでベトベトになっていて、頑固な汚れに発展しているケースもあります。湿気がたまる場所はカビも発生してガラスに黒いポツポツがついていたりもしますよ。
そうなってしまった場合も想定して順番に説明していきますよ。
まずは効率よく掃除をする順番から見ていきましょう。
目次
窓ガラスを掃除する順番
掃除の基本は高いところからなのですが、窓ガラスも同様の順番になります。
- 上の窓枠
- ガラス面
- ガラスとパッキンの境目
- 縦と下の窓枠
なぜ上の窓枠からやるかと言うと、ガラスが綺麗になってからでは上の枠部分を拭くのが大変になってしまうからです。枠を拭こうとしたタオルがガラスに付いただけで、せっかく綺麗にした窓ガラスが汚れてしまいます。。
また、汚い外ガラスから始めると、内側の汚れがよく見えるようになるので、やり残しがなくなりますよ。
それでは、簡単にできる掃除方法から順番に紹介していきますね。
家にあるものだけで綺麗にする方法2パターン
新しく掃除道具を用意するのが嫌だ。今すぐできる方法を知りたいと言う方は以下の方法を試してみてください。
タオル2枚のみで掃除をする方法
正直家にあるものだけで綺麗にするならこれが一番簡単です。
用意するものはタオル2枚(欲を言えば乾拭きは何枚か欲しいです。)
①タオルを水で濡らして窓を拭く。
②乾拭きのタオルで水分を取りながら拭いていく
③水分が全て無くなれば完了
よくお店などで窓ガラスを拭いている従業員さんを見かけますが、だいたい絞ったタオルで一回拭いて完了しています。これだと拭いた跡がそのまま残るので、あまり綺麗にならないんです。
油汚れがひどい場合は重曹かセスキ炭酸ソーダが効く
キッチンの近くのガラスは油汚れでベトベトになっていることがあります。そんなときの強い味方が重曹とセスキ炭酸ソーダです。
油汚れは酸性なのでアルカリ性の洗剤を使うと中和することができます。
- 軽い油汚れなら重曹(小さじ1:お湯100ml)
- 頑固な油汚れにはセスキ炭酸ソーダ(小さじ1:お湯100ml)
を使います。どちらもお湯に溶かしてスプレーとして使うと使い勝手が良くなりますよ。
新聞紙ボールを使った掃除方法
新聞紙を使って窓ガラスを綺麗にする方法はテレビでも紹介されるほど有名ですね。今回はそれプラス手垢とヤニも一緒に落とせる方法も教えちゃいます。
①新聞紙を手に収まる大きさのボール状にくしゃくしゃにする
②水に浸してガラス全体を拭いていく
③乾いた新聞紙を折りたたみ、面で磨き上げる感じに拭き上げる
これが基本的なやり方です。
プラスでヤニ汚れや手垢を一緒に取るなら炭酸水がよく効きます。
①濡らしたタオルで汚れを軽く取る
②炭酸水をスプレーボトルに入れてる
窓に吹きかける
③くしゃくしゃにした新聞紙で拭いていく
④乾いた新聞紙を折りたたみ、面で磨き上げる感じに拭き上げる
スクシジーは簡単・綺麗・時短になるおすすめアイテム
スクイジー車のワイパーのように水を一瞬で切ってくれる優れたアイテムです。これを使うことで窓ガラスの掃除が簡単綺麗で、時間短縮もできます。一度は試して欲しいアイテムです。
値段はピンキリで100円〜3000円ぐらいの幅があります。ただポイントさえ押さえておけば安いもので大丈夫です。
スクイジーを選ぶポイント
私が仕事で使っているのは重みがある真鍮製のものです。プロの人もよく使っているのを見かけますよ。
頑丈さがあり、ゴムを変えることもできます。ただ、家庭用で使うならプラスチック製のものでも良いと思います。
- ゴムの密着性が高い(最重要)
- ゴムの部分が取り替えられる
- 長さが30〜35㎝(一番使いやすい)
- 本体がステンレス製
- ある程度の重みがある
一番上から重要度が高くなっていますが、窓の水滴を取るために一番大事なのはゴムの部分なので、ここがガラスにぴったりフィットしていていれば一回の動作で水滴を綺麗に取ることができます。拭き上げる手間もないので窓1つが1分ほどで終わりますよ。
長く使うことを考えるとステンレス製の錆びにくいものを選ぶできですし、多少重みがあった方が使いやすかったりもします。安いものを適度に買い換えて使いたい人はそれもアリだと思いますよ。
100均の商品は試しましたが、ゴムが固いものばかりだったので個人的にはおすすめしません。
スクイジーの正しい使い方
スクイジーは窓を濡らしてからその水滴を取るために使います。なので一緒に濡れたタオルと乾いたタオルが一枚ずつ必要です。
- 水の入ったバケツ
- タオル2枚
- スクイジー
作業手順
①濡らしたタオルで窓を拭く。(大きな汚れはこの時に全て取るようにする)
②スクイジーを上から下に引っ張る
少し斜めにしながら引くと水はけが良くなる
③一列拭き終わったら、タオルでゴムの水滴を取る
④②〜③を繰り返す(隣の列をやるときは5㎝ほど前の部分にかぶせる)
⑤ガラスの周りをタオルで拭き取る
隅の部分はどうしても残ってしまいます。
タオルで拭き取ります。
だいたい2〜3列を繰り返すとガラス一枚が終わります。慣れると1分ぐらいで終わりますよ。正直これを使い出したらタオルで拭く作業がバカらしく思えてきますよ。
やってはいけない掃除方法
ガラス掃除ではやっていはいけないものがいくつかあります。掃除の効率が落ちたり、ガラスを傷つけてしまう場合があるので注意しましょう。
ガラスに直接洗剤をつけて放置する
ガラスは基本的には洗剤を使わなくても綺麗になります。油汚れやヤニ汚れがひどいときは洗剤を使うことになるのですが、直接スプレーして長い時間置いておくと、洗剤分がガラスを傷めてしまうことがあるので注意しましょう。
窓を何枚も一度に濡らさない
窓ガラスを何枚も一度に濡らしても、乾いてしまってうまく掃除ができない場合があります。こうなると効率も下がり、二度手間になってしまいます。ガラス掃除は一枚ずつの方が効率が良いです。
日差しの強い日は避ける
特に夏場などの暑い日はガラス掃除には向きません。ガラス自体の温度が上がっている時や、気温の高いときはガラスを濡らしても、すぐに乾いて掃除しにくかったり、水分が乾燥して跡が残ったりします。
窓に水をかけて放置しない
家にお庭がある人がやりがちなのですが、お庭にある花に水を上げるついでにホースで窓ガラスを濡らして掃除する人がいます。それ自体は別に問題ないのですが、濡らした状態で放置すると、水道水に含まれているミネラル分が水垢として残ってしまいます。
この作業を繰り返していると、だんだんとうろこ状の模様ができて窓の透明度が失われてしまいます。水をかけたら、必ずガラスに付いた水分を取りましょう。
窓パッキンの黒ずみはカビキラーパックが効く
結露したり、湿気の多い部屋のガラスはカビが繁殖する原因になります。パッキンが黒ずんでいたらカビを疑ってください。ガラス掃除の前にラップでパックしておくと一緒に綺麗にすることができますよ。
①窓パッキンにカビキラーを付ける
②ラップでパックして5分〜20分放置する
③タオルでよく拭き取る
カビが固まっていたら歯ブラシで軽くこすればだいたい取れる
④洗剤分を綺麗に取ったら完了
最後に
窓ガラス掃除は二度拭きが基本です。試しに家の小さい窓で実践してピカピカにしてみてください。
ただ時間短縮で簡単に綺麗にするならスクイジーはかなりおすすめです。使ったことのない人でも、すぐに慣れるので一度は挑戦してみることをおすすめします。
私も最初はまっすぐ引けなかったりしましたが、そんな素人がやってもタオルでやるより何倍も綺麗になって感動したことを覚えています。
窓ガラスが綺麗になるだけで、部屋全体も明るくなり、気分も良くなりますよ。