エアコンと扇風機の併用は電気代がお得!目的別の設置パターンを紹介

主婦
エアコンと扇風機はどうやって併用するのがお得なの?

冷暖房をエアコンメインで行っている人の悩みって、電気代の心配じゃないでしょうか。私も普段からエアコンを使っていますが。夏と冬は電気代が上がってしまってどうにかできないか悩んでいたことがありました。

あれこれ調べてみて、どうやら扇風機を活用することで電気代が節約できると分かってきたので、実際に試したことを、ここでまとめてお話ししようかと思います。

この記事では、

  • エアコンと扇風機を併用した時の電気代のお得度は?
  • エアコンと扇風機を併用する時のお得な使い方
  • 目的別の設置パターン
  • 電気代を節約するポイント

を紹介していきます。

まずはエアコンと扇風機を併用した時の電気代の違いを見ていきましょう。

エアコンと扇風機を併用した時の電気代の差とお得度は?

エアコンと扇風機の電気代の目安は下記の通りです。

  • エアコンの電気代は1時間で約15円
  • 扇風機の電気代は1時間で約0.5円

エアコンは設定温度を1℃上げると10%節電できると言われています。部屋で快適に過ごすことが大前提になるので、それを損なわない程度の設定温度にする必要があります。

結論から言うと、扇風機を併用することで、体感温度を約-2℃下げられます。

扇風機の弱運転で風速は2m/s程度になります。
体感温度の計算については、こちらのサイトで調べてきました。
keisan
気温と湿度が同じ環境で風速2m/sを入力すると、体感温度が約2℃下がることが分かります。


つまりエアコンの設定温度を2℃上げても、扇風機を併用して実際よりも体感温度を下げることができます。(28℃設定でエアコンを使用しても26℃の体感温度で過ごせるということ)

では実際にどれぐらい節電になるのか計算してみましょう。

仮に普段26℃で1時間10円でエアコンを使っているとします。この場合、1日8時間で毎日エアコンを利用すると月の電気代はおおよそ2400円となりますよね。

8時間×10円×30日=2400円(月額)

こちらを28℃に出来れば、10%の節電が2段階で掛かります。

2400円×0.9×0.9=1944円(月額)

そこに扇風機代が追加されますので、

8時間×0.5円×30日=120円(月額)
120円+1944円=2064円

差額は336円です。

過ごしやすさが同じ状況の中、336円の差が出るのはかなり大きいですし、節電の起点としては優秀な数字ですよ。もちろん、普段のエアコン代がもっと大きければ差額も大きくなります。

扇風機を併用することで確実に節電対策ができることが分かりました。
では、さらに応用編の話をしていきますね。

空気は、冷たいものは下に、暖かいものは上に溜まります
エアコンを使用しているときは、下記の図のように冷気が下に溜まってしまいます。

ここでも重要な点は、エアコンの温度管理は、本体付近の室温で計っていることです。部屋の上の空気が熱いままだと、部屋を涼しくしようとずっと冷気を出し続けちゃいますよね。

逆に暖房をつけた時は、上だけ温まって設定温度に達したエアコンは、サーモオフ状態になってしまいます。実際に部屋の下は暖かくなっていないので、設定温度を上げてしまい、電気代が高くなってしまうんです。

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部屋の温度差をなくすための方法

部屋全体の温度差をなくすためには扇風機のような風を送る家電が活躍します。また扇風機と似た家電でサーキュレーターがありますが、この二つの家電の違いを最初に理解した上で使用してきましょう。

扇風機とサーキュレーターの違い

性能 使用目的
扇風機 広範囲に幅広く風を送る 人が涼を取るため
サーキュレーター 直線的に遠くまで風を送る 部屋の空気を循環させるため

この表を見てわかるように、サーキュレーターは空気を攪拌するために遠くまで空気を運ぶことが出来ます。扇風機とは元々の使用目的が違うんですね。

汎用性で言えば扇風機ですが、部屋の空気を攪拌する力はサーキュレーターの方が上といった感じです。では、これを踏まえた上で、部屋の温度差をなくすための設置パターンを紹介していきます。

部屋全体を涼しくする方法

前述しましたが、エアコンを使用した際に、部屋の上と下で温度差ができます。これを扇風機やサーキュレーターでうまく攪拌できると、部屋全体が同じ温度になって快適に過ごせ、節電にもつながります。

扇風機やサーキュレーターの設置位置は大きく2種類あります。

  1. エアコンと向かい合わせに設置して壁方向に扇風機を回す(扇風機を使用する場合おすすめ)
  2. エアコンと向かい合わせに設置してエアコン方面に扇風機を回す(サーキュレーターを使用する場合おすすめ)

扇風機はサーキュレーターよりも風力が劣るので、エアコンを向かい風にして回した方が効率が良いです。

エアコンと向かい合わせで扇風機(サーキュレーター)を回すと、図のように風が部屋全体に行き渡り、上空の空気を攪拌することが出来ます。

エアコンと向かい合わせに設置して壁方向に向けて扇風機(サーキュレーター)を回すと、下に降りてきた冷たい風を壁を伝って上空に上げることが出来ます。結果的にどちらの方法を使っても部屋の空気を攪拌できます。

単純に体感温度を下げたいだけなら

一人暮らしで自分の体感温度を下げたいだけなら、扇風機を自分に向けて回せば、下げることが出来ます。いわゆる扇風機の一般的な使い方ですね。

体感温度が十分に下がってから上記の方法で部屋の温度のムラをなくして、節電対策をしましょう。

エアコンの風を隣の部屋にも循環させたい場合


エアコンを使って隣の部屋まで循環させる場合は、前述した循環方法を応用してください。

隣の部屋に向かって扇風機(サーキュレーター)を回すことで空気を循環させて温度を調整をすることが出来ます。

ただし、エアコンの性能以上の部屋を涼しくするのは、エアコンにも負担がかかる場合があるので、電気代の節約にはならない場合があります。

暖房を使う場合

エアコンの暖房と扇風機を併用する場合も、空気を循環させるという意味で同じなので設置位置も同じになります。(エアコンの羽の向きは下方向がおすすめです。)


また、冬にファンヒーターなどの暖房器具を使う場合は、向かい合わせの壁に向かって扇風機を回しましょう。これで部屋全体を暖かくすることが出来ますよ。

エアコンと扇風機の併用での設置パターンは以上になします。これだけでもかなり快適に過ごすことができるので、試してみてください。

ではここから私が気がついたポイントを説明していきますね。

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窓ガラスにできる結露に扇風機を使う


冬に結露対策をする場合は、窓に向かって扇風機を回してみましょう。空気中の水分が窓にくっつく前に風で飛ばせるので、結露を抑制できます。

カーテンが邪魔で扇風機を当てることが出来ない時は、ミニ扇風機を使ってカーテンと窓の間に設置して回してあげるだけでも多少の抑制につながります。

押入れの結露対策に扇風機を使う

同じ要領で押入れの奥に扇風機の風を当てることで中の湿った空気を外に出すこともできます。

襖を真ん中に持ってきて風の入り口と出口を作って風を送ってください。カビの抑制につながるので冬時期には活躍しますよ。

エアコンの電気代を節約するためのポイント

エアコンの電気代を節約するためには、エアコン以外の場所にもちょっとした工夫をする必要があります。簡単にできるものもあるので参考にしてみてください。

カーテンやブラインドで窓の断熱効果を上げる


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夏は直射日光が入り、冬は冷気が入ってくるので部屋の温度変化の原因になります。それを防ぐのに、カーテンやブラインドは必須になります。
今はロールカーテンなど種類も色も厚さも豊富に選べるので、自分の生活にあったカーテンを選んでみてはどうでしょうか。

窓ガラスに断熱シートを貼る


窓からの熱や冷気は季節ごとに対処が必要になります。それならいっそのこと断熱シートで丸ごと断熱してみましょう。
一度貼ってしまえば、あとは断熱シートが勝手に熱を遮ってくれますし、外からの目隠しにも使えます。今はたくさんの柄があるので、インテリアとしても使えますよ。

デメリットは、長時間張っていると、紫外線で断熱シートが劣化して、剥がすときに窓にシートの跡が残る可能性があります。

もしもシートが張り付いて取れないときは、こちらの記事を参考に剥がしてみてください。

窓ガラスのテープ跡を落としたい!プロは自宅のアレを利用するよ

2018.12.12

室外機の周りに物を置かない


エアコンは室外機とセットで動いていますが、室外機の周りに物が置いてあったり汚れていると、エアコン自体の性能が落ちてしまいます。室外機から排出される風を遮らないように、周りを片付けておくと節電にもつながりますよ。

エアコンのフィルターはこまめに掃除する

エアコン本体も放置していると、ホコリとカビが発生します。ホコリがたまれば空気の循環がうまくいかずに電気代が上がってしますので、経済的にも衛生的にもあまりよくありません。

上の写真のように、エアコンフィルターのホコリは掃除機で吸ってあげるだけで簡単に綺麗になるので、2週間に一回はチェックしてくださいね。

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最後に

こうして振り返ると、扇風機は使い方で夏も冬も活躍する家電でしたね。汎用性が高い上に電気代も扇風機自体の値段も安いので言うことなしです。

エアコンと併用した場合の使い方をまとめると、

  1. 扇風機をエアコンと向かい合わせて壁面に風を送ることで部屋全体の温度のムラを無くせる
  2. 体感温度を下げるだけなら自分に直接風を当てる
  3. 隣の部屋まで循環させる場合は隣の部屋に向かって風を送る
  4. 暖房を使う際も扇風機で部屋の温度を均一にできる
  5. 窓に向かって風を送ると結露対策にもなる
  6. エアコン本体と室外機は定期的に掃除をする

私は扇風機の併用を知る前は、夏が終わると扇風機を片付けていたのですが、今は夏と冬に使用しているので一年中出しっぱなしです^^

部屋のインテリアとしてはイマイチな感じもするのでサーキュレーターも買おうかと迷っていますが、どちらの機能も備えた扇風機も販売されているようなのでちょっと考えますね。

扇風機は販売価格も安く、使えるアイテムなので節電対策などで迷っているなら購入しても損はありませんよ。

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