エアコンシーズン前(5月〜6月)になると、毎日エアコン掃除に追われているハブオです。そんな中で、時々お客様に言われるのが、「窓用エアコンを取り付けようか迷っているんだけど、使い勝手や電気代などが気になる」と相談されます。
掃除屋にする相談ではないのですごい困ってしまうのですが、たまたま私自身が窓用エアコンを使用していることもあったので、その体験談などを踏まえてお伝えすることがあります。ただこの機会にきちんと調べておこうと思い、電気屋さんにあれこれと相談してきました。
この記事では、
- そもそも窓用エアコンとはどんなもの?
- 窓用と壁掛け用エアコンの違い
- 電気代の差はどれぐらいなの?
- 取り付け方は簡単なの?
などなど、窓用エアコンを取り付けようか迷っている方に向けて参考になる記事内容となっています。実際に壁掛け用と窓用でメリット・デメリットがあるのでそれぞれを検討した上で購入するのが良いと思いますよ。
では、まずは窓用エアコンの特徴から見ていきましょう。
目次
窓用エアコンとはどんなもの?
窓用エアコンの最大の特徴は室外機と室内機が一体型になっていくことです。コンパクトボディで設置場所をほぼ気にすることなく取り付けることが可能になっています。
窓枠に直接自分で取り付けることができるので、工賃もかからず、本体価格も壁掛け用エアコンよりも格段に安くなっています。
寝苦しい夏を過ごすぐらいなら、窓用でも取り付けた方が暑さから解放されてストレスも激減しますからね〜
では、窓用と壁掛け用で迷っている人に対してその違いを分かりやすく説明していきますね。
窓用エアコンと壁掛けエアコンの違いは?
窓用エアコンの特徴は前述していますが、壁掛け用エアコンとの比較をざっくりと表でまとめてみました。
窓用エアコン | 壁掛け用エアコン | |
取り付け工賃 | 工賃無し | 工賃有り |
運転音 | 多少気になる | 静か |
電気代 | 常に一定の電気代がかかる | 設定により電気代が変動する |
設置基準 | 窓の広さ77~144cm以内 | 室外機の設置が必須
壁に穴を開ける必要有り |
防犯 | 窓の防犯が必要 | 防犯対策必要無し |
ざっと挙げてみましたが、窓用の最大のメリットは取り付けが自分で出来て場所も取らないことです。
デメリットを上げると、窓のスペースを4分の1ほどエアコンで塞いでしまうのと、室外機と一体型なので運転音が気になってしまうことでしょうか。
窓用エアコンを使用するときは必ず窓を開けなければいけないので、防犯上で対策が必要になっていきます。
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百均でも同じような商品が売られていますし、窓用エアコンの付属品にも入っているので、安く済ませたい場合はそれでも大丈夫です。
その辺りを踏まえた上で、ここからさらに情報を掘り下げていきましょう。
窓用エアコンの電気代はどれぐらいなの?
窓用エアコンは壁掛け用エアコンに比べて高くつくと考えている方が多いので、電気屋さんに聞いてきました。
聞いた内容としては、窓用エアコンと壁掛け用エアコンで電気代はどれぐらい変わるのか?です。
電気屋さん曰く、1番の違いは窓用エアコンは常に同じ電気代がかかるのに比べ、壁掛け用エアコンは細かい温度調節をしてくれる分、使用電気量に幅があるようですね。
取扱説明書の消費電力を見るとよくわかるのですが、
- 壁掛け用エアコンは425W(110~780)
- 窓用エアコンは545W
私は電気代の計算をしたことがなかったので知らなかったのですが、壁掛け用エアコンは設定温度に達するとエコ運転に切り替わり使用電力が下がります。その平均が425Wなんですね。
一方、窓用エアコンには温度調節機能はついていますが、使用電力はほぼ変わらずに一定でかかります。
試しに、上の消費電力でどれぐらいの違いがあるのか計算してみました。計算式に関してはこちらのサイトで説明しているので、気になる方は参照してみてください。
新潟市の1kWh単価(28円)で計算
425Wで1日8時間運転×30日間=2856円
545Wで1日8時間運転×30日間=3662円
差額は806円
計算上は806円/月の差額が出てくるので、窓用エアコンに関しては連続運転をすればするほど割高になっていきます。こまめにオンオフする方が節電になると言うことですね。
窓用エアコンの運転音の大きさはどれぐらい?
窓用エアコンで気になるポイントの一つが運転音の大きさです。私も窓用エアコンを使っているので、運転音が多少気になる時があります。と言っても私の使用している窓用エアコンはかなり古いタイプなので、今現在発売されているエアコンをお店で調べてみました。
運転音を自分で調べるときに見て欲しい表記は「db(デシベル)」の数字です。
電気屋さんで聞いた話によると静かだと感じる音は45db以下だそうです。ネットで調べた感じでも同じぐらいでした。一般的なエアコンの基準でいうと50dbぐらいならほとんど気にしないでエアコンを使えるレベルですね。
エアコン本体か取扱説明書に性能が書かれているので「運転音」という場所を確認してみてください。私がネットとお店で調べてみた結果、トヨトミの窓用エアコンが44~46dbで一番運転音が静かでした。
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運転音だけを見ればトヨトミがいいのかなと思いそうですが、電気屋さんはコロナがオススメだと言っていました。理由として、お店で取り扱っている種類が豊富で性能もそこそこだからだそうです。この辺りは個人の好みやどこで購入するかで変わってくるとは思いますが、私が行ったお店にトヨトミの窓用エアコンは置いていませんでした。
窓用エアコンの取り付け方法は?
取り付ける際の注意点を先に書いておきます。
サッシの形状によっては穴を開けないと取り付けられないこともあるので、賃貸物件に住んでいる場合は、事前に不動産屋さんに確認が必要になります。
取り付け工賃不要で、素人でも取り付けできるのが魅力の一つですが、実際にどうやって取り付けるのか不安に思っている人もいるかと思います。
本体の重さが約20kgあるので、女性1人で取り付けるのは少し大変だとは思いますが、わかりやすい取り付け方の動画を見つけてきたので、まずは参考程度に見てください。
基本的に特殊な工具は必要なしで、ドライバーがあれば取り付けは可能になります。さらに購入した日に取り付けられるので、夏の暑い時期に取り付け工事を待つ必要性がないのはかなりありがたいですよね。
動画では取り付け用にアングルを設置しないといけないと言っていますが、なくても取り付けられることもあるので、取り付け前に事前に確認しましょう。
窓用エアコンの電気代を節約するなら掃除は必須
エアコンの掃除は窓用に限ったことではないのですが、エアコンは定期的に掃除をしてあげるとそのまま節電対策になるんですよ。内部の分解洗浄はプロに依頼しないと綺麗になりませんが、フィルターの掃除は素人でも簡単にできるので、こまめにチェックして掃除をしてあげましょう。
フィルターの掃除方法
フィルターの形状はエアコンによって変わってきますが、基本的には工具無しで取り出すことができますよ。私の家のフィルターはこんな感じで取り出せるので、参考にしてみてください。
掃除方法としては、掃除機でホコリを吸い取ってあげるだけで十分です。
油やヤニが付着して黄ばんでしまっている場合は、アルカリ性の洗剤で洗ってあげると簡単に落とすことができますよ。
掃除方法は壁掛け用エアコンのフィルター掃除と一緒なので、詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
雨風が強い時は窓用エアコンは使えるの?
窓用エアコンは背面に雨が当たることを想定して設計されているので基本的には雨の時でも使用はできます。
ただし、雨風が強すぎると、窓の隙間から室内に侵入してくるケースがあるので、使用を中止するか、たまにチェックする必要性が出てくることを覚えておきましょう。
元々屋根などで雨風を防げている状態なら何の問題もなく使用できますよ。
窓用エアコンを選ぶ時のチェックポイント
窓用エアコンについてあれこれと書いてきましたが、選ぶときのチェックポイントをいくつか紹介します。
- 部屋の大きさに対応しているか?
- 窓に設置するときに左右どちらでも大丈夫なのか?
- 運転音の大きさ
部屋の大きさとエアコンのサイズは、お店の店員さんに聞けばすぐにわかると思いますが、私個人の意見としては、ワンサイズ大きめのエアコンがいいと思っています。これは電気代にも少し関わってくるのですが、1.6kwよりも1.8kwの方が消費電力を抑えられるケースが高いです。
6畳の部屋で8畳用のエアコンを使う場合は、部屋を冷やす効率が上がるので、エアコン自体の負担を減らすことができますよね。その結果消費電力も抑えられるので節電にも繋がると考えています。
また、今の窓用エアコンは左右どちらでも設置できるものばかりだと思っていますが、一応確認しておいたほうがいいでしょう。
運転音の大きさについては前述していますが、音の静かな窓用エアコンを購入したいと考えているなら、運転音(bd)が小さいものを選んでください。
最後に
窓用エアコンをあれこれと見てきましが、最後にポイントだけをまとめておきますね。
- 購入時は安いが、長い目で見ると電気代の面で高くなる
- 購入して即日取り付けられる
- 設置基準は窓の広さが77〜144㎝以内
- 音は壁掛け用よりも大きくなる
- 部屋の広さより大きいエアコンの方が電気代が安くなることが多い
- フィルター掃除をこまめに行うと節電できる
私の場合は、自分の部屋で過ごす時間が短いので、寝る前に少し付けて、タイマーで切れる設定にして使っています。そもそもが壁掛け用を取り付ける場所がなかったのが窓用エアコンにした理由でもあるので、苦肉の策だったとも言えますね。
窓用エアコンと壁掛け用エアコンを十分に検討した上で、自分んお部屋にはどちらがいいのか検討してみてくださいね。