蜂がエアコンから侵入した時の対策!室外機の巣の取り方も徹底解説

部屋の窓は閉めきっているのに蜂が部屋に入ってきて怖い。そんな経験したことありませんか。エアコンをつけていないのに、カタカタ音がするから何かと思ってみていたら、「吹き出し口から蜂が出入りしていた!」なんてことがあるようです。

エアコンの配管は外と繋がっているので、ちょっとした隙間があるとそこから蜂が侵入してくるキッカケになります。また蜂が巣を作る場所は狭くて暗い場所が多く、室外機の中はその典型のような場所のようです。私も巣に気がつかず、不用意に近づいて痛い目にあったことがありました。

室内に入ってきた蜂は殺虫剤で簡単に駆除することができますが、侵入経路を塞がないと新しい蜂が部屋に入ってきてしまいます。

そうならないために蜂の侵入経路とその場所の塞ぎ方、蜂が巣を作っていた場合の対処法まで丸ごと紹介しますよ。

蜂の侵入経路を把握する

蜂は小さい隙間や狭い場所を好むのでエアコンの室内機と室外機に隙間があると侵入して来ることがあります。蜂がエアコンを使って室内に侵入して来るケースは3パターンです。

  • エアコンのダクト穴の隙間
  • ドレンホースの穴
  • 壁の中とダクト穴の隙間

エアコンのダクト穴の隙間とは、写真のようなパテの隙間になります。

また化粧カバーに隙間ができている場合もそこから侵入して来ることがあります。写真の場合はしっかり塞がれているので、蜂が入る隙間はありません。

ドレンホースは室外機の横にあるホースのことです。

蜂が入って来ることはほとんどないのですが、ネズミやゴキブリの侵入経路にもなるので、一緒に塞いでおくと安心できますよ。

壁の中とダクト穴の隙間は、ちょっと説明が難しいのですが、蜂が壁の中を伝って隙間から部屋に入って来るケースです。

写真のようにエアコンの配管を外に通すために壁に穴を開けます。この状態でそのまま配管を通すと壁の中からいろんな害虫が侵入してくることがあるんです。

蜂が侵入してくる場合は、屋根裏などに巣を作っていて配管の隙間から侵入してきます。これは自分ではどうにもできないので、プロの業者に依頼しなければいけません。

蜂の侵入経路の塞ぎ方

では、自分でできる侵入経路の塞ぎ方を順番に説明しますね。ダクト穴の隙間とドレンホースは道具さえあれば自分で簡単にできるのでやってみてください。

ダクト穴の隙間を塞ぐ方法


ダクト穴の隙間は専用のパテを使って塞いでいきます。パテは経年劣化によって写真のように隙間ができてきてしまうので、この隙間を再び塞いであげないといけません。

塞ぐために必要なパテはホームセンターで購入することができるので、時間のあるときに塞いでしまいましょう。粘土のように簡単に形が変わるので誰でも使えますよ。

応急処置でとりあえず塞ぎたいならガムテープでも大丈夫です。

ドレンホースを塞ぐ方法

ドレンホースは室内機から出た水を排出するホースです。穴を完全に塞ぐと水が逆流して部屋が水浸しになるので。排水口に付ける水切りネットでとりあえず塞いで、後から専用のドレンキャップをつけるのがいいでしょう。

ドレンキャップもホームセンターで購入できますよ。
ネズミやゴキブリ、コウモリやムカデもここから侵入してくる可能性があるので、徹底的に対策するなら地面から5㎝以上離しておくと効果的です。

家の外に巣がある場合の対処法


家の外に蜂の巣がある場合は専用のスプレーを使って駆除する必要があります。ただし自分でやっていい大きさの蜂の巣は15㎝までです。(ハガキぐらいの大きさ)

それ以上の大きさは蜂に刺されて怪我をする可能性があるので、専門業者に任せるのが得策だと思います。

蜂の巣を駆除する時の服装は、露出の少ない白い服・帽子・軍手です。香りにも敏感なので整髪料や香水は落としてから作業しましょう。

駆除する時間帯は夕方〜夜が良いとされています。理由として昼間は蜂が出かけているので、戻ってきてから一気に駆除できるのと、気温が下がると蜂の活動が弱くなるためです。

  1. スプレーを蜂の巣に噴射する(10秒以上)
  2. 蜂が全て動かなくなったことを確認して巣を切り離す
  3. 袋に入れて厳重に縛る

蜂用のスプレーは10m以上離れても薬剤が届くので安全に駆除できるようになっています。ただ効果的に駆除するなら、3〜5mまで近づかないといけないので取扱説明書をよく読んでつかいましょう。

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蜂がエアコンの室外機に巣を作った時の対処法

エアコンを使わない時期が多いと室外機の中に蜂の巣ができていることがあります。

室外機のプロペラの見える部分(赤枠)に蜂の巣がある場合はスプレーで駆除しても大丈夫ですが、電装部の場所(青枠)に蜂の巣がある時は、専門業者に駆除してもらうのをおすすめします。


この写真のように分かりやすいぐらい室外機から蜂が出てきていたら巣があるのは確実です。

電装部は外から蜂の巣が確認できないので、蜂が室外機から出入りしているのを確認できた時のみ駆除を行ってください。業者に頼らずに自分でなんとかしたい人のために、やり方だけは解説します。自己責任で行ってくださいね。

室外機にできた蜂の巣にはアレを使う


電装部にはスプレーなどの薬剤を散布することはできません。(故障します)その代わりに使うのがバルサンです。煙を使って室外機の中にある巣と蜂を一網打尽にすることができますよ。

実行する時は必ず夜に行ってください。蜂が全て巣に帰ってきていないと駆除し損ねる場合があります。

用意するもの
  • バルサン
  • ビニール袋300ml(室外機が覆える大きさ)
  • テープ
  • 殺虫剤

殺虫剤はもしも蜂がビニール袋から逃げ出した時用の保険ですね。自分の身を守るためのものなので必ず用意してください。

駆除を行う日は、絶対にエアコンの電源は入れないでください。翌朝にビニール袋を取るまでは使えません
  1. 蜂が外にいないことを確認してから室外機にビニール袋を被せる
  2. ビニール袋をテープで固定する(蜂が逃げ出さないようにする)
  3. バルサンに火を付け、ビニール袋の中に入れる
  4. 蜂がビニールの隙間から出てきたら殺虫剤で駆除する
  5. 5分待って蜂がビニールから出てこないのを確認したらそのまま朝まで放置する
  6. 翌朝に室外機の蓋を外して電装部の中の蜂の巣を取り除く

蓋はネジで止まっているだけなのでプラスドライバーで簡単に開けることができますよ。

注意事項
バルサンの蓋は点火後に熱を持つのでビニール袋が溶けないように最初はよく見ておきましょう。

超危険なスズメバチと巣の特徴


先ほども少し触れましたが、15㎝以上の大きさの巣になると危険度はかなり増します。またスズメバチの場合は最初から専門業者に依頼するのがいいでしょう。テレビでもたまに特集をするので危険性を知っている人は多いと思いますが、世界でもトップクラスで危険な蜂です。

スズメバチは黒とオレンジ色の胴体で蜂の中では大きめのサイズです。

  • 攻撃性が強い
  • 動きは早い(まっすぐ飛ぶ)
  • 毒を飛ばしてくる

飛んでいる状態で蜂の種類を判断するのは難しいので、ベランダや家の周りに巣がないか、注意深く探してみるのが良いと思います。巣の形状は初期の頃と成長した時で変わってきます。

これは私も知りませんでしたが、初期の巣の形はフラスコをひっくり返した形をしています。

前にこの形の巣を見たことがあって、スズメバチとは知らずに駆除したことがあります。無知って本当に怖いですよね。

巣が成長すると丸型でマーブル模様になります。ちょっと気持ち悪い外観なのですぐにわかると思います。

この形の蜂の巣を見かけたら、自分で手を出す前にプロに相談してみるのがいいでしょうね。

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蜂の危険度と種類は?

エアコンから侵入して来る蜂の種類は一概に決め付けられませんが、アシナガバチが一番多いようです。その理由の1つに室外機に巣を作る習性があり、そこから室内の匂いなどに誘われて入って来るようですね。

アシナガバチは黒と黄色の胴体をしていて、スズメバチよりも細身で足が長いのが特徴です。

  • 自分からは攻撃してこない
  • 動きはあまり早くない(フラフラ飛ぶ)
  • 害虫を駆除してくれる
  • 毒性は強い
  • 働き蜂が増えると巣が拡大する

巣は六角形の巣穴が見える、お椀をひっくり返したような形をしています。

比較的おとなしい性格の蜂で、家の周りの害虫を駆除してくれる良い蜂のようにも思えますが、室内に入ってくれば危険な害虫になってしまうんですよね( ;∀;)蜂が部屋を飛び回っていれば動揺しますし、条件反射で振り払うと蜂も怒って攻撃してきます。

刺されれば結構痛いので、早めに駆除した方がいいですね。

もしも刺されてしまった時は、ピンセットを使って針をそっと抜きましょう。ピンセットがない場合は手持ちの硬いカードで横に払いながら抜きます。手で抜くのは毒をさらに体内に入れてしまう危険があるのであまりおすすめできません。

毒は水溶性で水で流せばある程度まで痛みは緩和されますが、念のために皮膚科に診てもらうことも考慮しておきましょう。

蜂の好きな匂いは

  • 香水
  • 甘い香り
  • フルーツの香り
  • シャンプーや石鹸の香り

これらを好んで寄ってくるので、家の中で蜂を発見した時は香りには気を使ってくださいね。

蜂が苦手なものを置いて寄せ付けない

蜂が室内に侵入してこないために、苦手なニオイを用意しておくのも1つの有効な手段になります。

  • アーモンドの香り
  • ハッカ油の香り
  • 木酢液(もくさくえき)のにおい
  • 煙、燻製のにおい

アーモンドの香りやハッカの香りは蜂が嫌がる香りなので、ハイキングなどで蜂よけに代りに衣服にスプレーする人もいます。また、木酢液や燻製は焦げたような香りがして、蜂は火事だと勘違いして逃げていくようですね。ベランダなどにおいておけば蜂よけになると思いますよ。

木酢液は水と1:1で混ぜて置いておくだけで効果がありますが、場所によっては部屋に匂いが入ってくるので風上には置かない方がいいかもしれませんね。

あなたがハッカの香りが苦手じゃなければ、ハッカで油で蜂対策するのが一番おすすめですよ。ドラッグストアで購入することができます。

入手しやすく使いやすいのはスプレータイプです。

アロマオイルは部屋全体に香りを行き渡らせることができます。害虫対策にもなるので普段アロマを使う人は1つ持っておくと便利ですよ。(こちらはドラッグストアでは販売されていません)

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最後に

蜂がエアコンを使って室内に入ってきた時はその侵入経路をいち早く塞ぐ必要があります。

塞ぐ場所はドレンホースの穴とダクト穴の隙間です。もしもそこ以外から侵入してきている場合は、専門業者に場所を特定してもらうのがいいかもしれませんね。

室内に蜂が入ってくるということは外に蜂の巣があるかもしれないので、庭やベランダなどの自分が歩く導線のチェックや狭い場所や暗い場所を探してみましょう。蜂の巣を見逃していると蜂の数も増えて外出時に危険になりますからね。

蜂の駆除が終わったら再度蜂が近寄ってこないようにしっかり対策をしておけば、安心して過ごせますよ。

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