窓ガラスのカビの掃除方法!落とし方を間違えると大変ですよ!

主婦
窓ガラスのカビってどうやって掃除するのがいいのかしら?

部屋の換気や日光を入れるために活躍する窓ガラスですが、定期的にメンテナンスをしないと、いつの間にかカビが生えて真っ黒になってることってありますよね。

私は清掃業をしているので、普段から様々な窓の掃除をするのですが、立地や環境によってカビが生えていたり、油がこびりついていたり、ホコリが積もっていたりと様々な汚れ方をしています。

窓の掃除自体は簡単な部類なので、家にあるものだけで掃除ができちゃいますよ。ただし、掃除の後に間違ったカビ対策をしてしまうと、部屋のいたるところにカビが生えてしまうこともあるので、そのあたりも詳しく解説していきますね。

まずは、カビのできる原因から説明してきます。

ガラスにカビができる原因


カビ胞子は常に空気中に漂っていて様々な場所に付着します。そして下の条件を満たすとあっと言う間に増殖していきますよ。

  • 湿度70%以上(60%〜活発になり80%で一気に繁殖する)
  • 気温20〜30度(25〜28度が繁殖しやすい)
  • 適度な栄養分(食べカス、ホコリ、汚れ、ダニ)

人が生活する環境は、そのままカビも繁殖しやすいと言えます。特に窓ガラスはホコリもたまりやすく、季節によっては結露もしてしまうので、カビが増えやすいですよね。ではこのカビの危険性はどれぐらいなのでしょうか?

窓ガラスにできるカビの危険性は?


窓ガラスのカビは基本的に黒カビと言われる種類のものです。結露など湿気が多い場所に発生しますが、カビ毒を生産することはありません。

ただし、喘息やアレルギーの原因になる可能性はあるので、子供やお年寄りなど免疫力が低い家族がいる場合は、放置せずに早めに除菌したほうがいいでしょう。

ガラスについたカビの落とし方

窓ガラスにカビが繁殖してしまった時の掃除方法は、冒頭でも触れましたが、かなり簡単です。

濡らしたタオルでガラスを拭きあげ、乾拭きして水気を完全に取るだけです。

窓ガラスの性質上、カビ胞子は根を伸ばすことが困難なので、ガラスの奥までカビが浸透することはありません。表面についたカビなら基本的には水拭きで簡単に除去できます。

コツとしては、水拭きと乾拭きはセットで行いましょう。拭き跡が残らないので、見栄えがかなり良くなりますよ。また消毒用エタノールで拭きあげるとカビを完全に除菌できますよ。黒カビはエタノールで簡単に滅菌することができるので一本は持っておくと便利ですよ。

(クリックで楽天市場に飛びます。)

すりガラスのカビの落とし方


ツルツルのガラスなら水拭きだけでカビを除去できますが、すりガラスなどのデコボコしたガラスは水拭きだけでは綺麗にできない場合があります。その場合の掃除手順もお伝えしますね。

デコボコしたガラスのカビを落とす場合は、水拭きでガラスを濡らした後に、写真のようなブラシを使って擦り落とします。

カビの範囲が狭い場合は、使わなくなった歯ブラシで擦っても大丈夫ですよ。

また、ガラス全体にカビが広がっている場合は、カビキラーをつけて、5分ほど放置してください。ラップやキッチンペーパーで液ダレしないようにすると、より早くカビに浸透します。

最後は水拭きと乾拭きをして、洗剤分が残らないようにしてください。

スポンサーリンク

ゴムパッキンのカビの落とし方


ゴムパッキンはサッシとガラスをしっかり繫ぎ止め、機密性や衝撃吸収の役目をする、かなり大事な場所です。ただ材質がゴムなので、カビが繁殖すると中まで根を張られて、劣化のスピードが早まってしまします。

掃除の手順としては

汚れ落とし→カビ落とし

汚れとカビを一緒に掃除をするより、別々で行った方が確実にカビに薬剤を浸透させることができます。まずはゴムパッキンの上に乗っているホコリやゴミを掃除機で吸い取るか、濡れたタオルで拭き取ってしまいましょう。

ゴムパッキンの汚れを取り除いたら、キッチンペーパーにカビキラーを染み込ませてパックをします。パックする時間は5分〜10分にしてください。

長時間放置すると、ゴムやガラスを傷めてしまう可能性があります。また、あまり強い力で擦るのもNGです。ゴムに傷がついて、その傷にカビが入り込んで掃除が大変になってしまいますよ。タオルで優しく拭き上げたら完了です。

カビが綺麗に落ちたら、消毒用アルコールで拭き上げましょう。カビの増殖を抑えてくれますよ。
スポンサーリンク

レールのカビの落とし方


レールの中は、カビ以外のゴミやホコリがたまりやすいので、最初に取り除きます。レールが乾いているなら掃除機でゴミを吸い取り、濡れているならタオルでゴミを掻き出します。掻き出す時はマイナスドライバーをタオルに巻きつけると細かい部分まで綺麗にすることができますよ。

レールにはそのままカビキラーを吹き付け5分放置します。

5分経ったら水で流します。水が使えない場合はタオルで洗剤分がなくなるまで拭き上げ、乾拭きして水気がない状態にしましょう。

隅々まで汚れが取れたら完了です。

さて、ここまではカビの落とし方を解説してきました。しかし、一番のおすすめはカビを防止することです。また、間違った予防方法をすると逆効果になってしまいます。そこで、次は正しい予防方法を説明していきますね。

スポンサーリンク

ガラスのカビ予防方法とNGな方法

ガラスのカビを防止する方法はいくつかありますが、ここではやっていいカビ予防と、やってはダメなカビ予防を分けて紹介していきます。

プロがおすすめするカビ予防


カビが発生する原因の一つに湿度が関係してきます。湿度が上がらなければカビは増殖できません。なので湿度管理を徹底することを目的としてカビ対策してください。

部屋の換気をこまめにする


部屋に溜まった湿気は、換気をすることで、外に逃がすことができます。目安は1時間に1回5分の換気ですね。空気の入れ替えと同時に、湿度管理とカビ対策にもなるので覚えておきましょう。

新聞紙を使う


新聞紙が自宅で余っているなら、ぜひ使ってください。すでに結露している場合は、そのまま窓ガラスに貼り付け水分を取れます。
結露対策として使うなら、レールに新聞紙を挟んでそのまま朝まで放置して朝になったら水分を吸った新聞紙を捨てるだけです。
新聞紙自体が水分を吸収しやすい性質があるので結露対策としても掃除道具としても活躍しますよ。

自作除湿機を作ってみる

これはアイデア除湿と言ってもいい方法なのですが、部屋に漂っている湿気を効率的に水に戻す方法があります。効果はそこまで高くないですが、ほぼ無料でできるので、興味のある人は試しにやって見てください。

用意するもの
  • 2ℓのペットボトル
  • 受け皿

作業手順


ペットボトルに水を8割まで入れて、冷凍庫で凍らせる


完全に凍ったペットボトルを受け皿に上に置く


これだけで、部屋に漂っている湿気を強制的に水に戻すことができます。湿気は冷たい場所に集まる性質があるので、凍ったペットボトルはまさに集まりやすい場所ですよね。

そして氷で急激に冷やされた湿気は、水に戻り受け皿にたまっていきます。受け皿の水は定期的に拭き取るか捨てるようにしてください。放置してると、再び蒸発して水蒸気に戻ってしまいますよ。

除湿機を使う


(クリックで楽天市場に飛びます。)

除湿機は部屋の湿度を強制的に減らしてくれる家電です。洗濯物を部屋干しする際にも役立ち、冬の結露対策にも使えます。値段はピンキリですが一台持っておくとかなり役立ちますよ。ただし家電の中でも運転音が高いのがデメリットにあげられるほどなので、これから購入を検討する場合は、音の静かなタイプをおすすめします。

やってはダメなカビ予防


窓ガラスに限らず結露を防止するためのグッズがたくさん販売されていると思いますが、結露を防止するときは部屋の湿度を下げられる方法で防止してください。

ダメな方法をいくつかあげると、

  1. 結露防止フィルム
  2. ガラスに界面活性剤を塗る
  3. 窓下専用ヒーター

これらの結露グッズの共通点は、部屋の湿度を下げていないことです。窓の結露を防ぐことはできるのですが、部屋の湿度は下がっていないので、窓で結露できなかった湿気は別な場所で結露します。それが床下や壁の中で起きたら自分で対処できませんよね。

気がついたら家の内側からカビに侵食されることになるので十分に注意して結露対策をしてください。

スポンサーリンク

 

最後に

カビは放置すればするほど落としにくくなります。見つけたら早急に対処して、カビが生えない防止策を取りましょう。

私の場合は、冬にファンヒーターを使用するので、湿度管理がかなり大変です。ただ付けているだけで部屋の湿気が増えていきますからね。なので除湿機や換気扇を使いながら、窓の結露は適度に拭き取るようにしています。

カビ対策=部屋の掃除と湿度管理

と考えて、適度な掃除と湿度管理をすることで、カビも生えにくくなると思いますよ。
窓ガラスの部分ごとの掃除はそれほど大変ではないので、結露しやすい時期は特に気をつけて対策して見てくださいね。

スポンサーリンク