私が子供の頃は家に新聞紙があるのが当たり前の時代でしたが、ペーパーレス化が進み、今は新聞を紙で読まなくなった家庭も多いかもしれません。ただ、新聞紙の活用術は未だに受け継がれている気がします。
私の実家も新聞を定期購買しなくなりましたが、未だに新聞紙を貰うと野菜を包んだり掃除に使ったりと重宝しているんですよ。
この記事では、新聞紙で掃除できる場所とできない場所を注意点と一緒に詳しく解説していきますよ。
ただ、人によっては新聞紙で掃除をすると逆に汚れてしまうのでは?と考える方もいるかもしれません。最初に一点だけ言うと、カラーインクが使われている新聞紙はあまりオススメしません。まずは新聞紙が掃除に使える理由から振り返ってみましょう。
目次
新聞紙が掃除に活用できる理由
新聞紙の原材料は植物性のパルプで、インクの成分も大豆でできています。どちらも植物由来なので、石油由来より安全性が高いことが伺えます。
さらに、インク成分は、
- 錆止め
- 油汚れを分解
- 衣類の防虫効果(刷りたての新聞のみ)
と幅広い効果があるので、掃除に活用されるようになったんですね。ここでさらに新聞紙の特徴を挙げると、
保湿、保温、防虫、除湿、吸湿、遮光、汚れ落としと活用の幅がかなり広いんですよ。
では、掃除の活用術を説明する前に、新聞紙を使う際の注意点を先にお伝えします。
新聞紙で床を掃除するときは要注意!
新聞のインク成分を利用して床のツヤ出しと、ホコリ取りをする方を見かけたことがありますが、実は新聞紙のインクが床についてしまったり、床が傷ついてしまう原因になります。
理由としては、床材よりも新聞紙の方が硬い材質になるので、こするような掃除の方法だと逆効果になってしまうからです。
今はクイックルワイパーなど、床専用の掃除道具もあるので、無理に新聞紙を使う必要はないかと思います。もしも床掃除で使うなら、濡らした新聞をビリビリに破いた後に、ホウキで掃いてホコリを吸着させる方法が良いでしょう。
その他に注意してほしい点
新聞紙を濡らして掃除をするときは、インク成分を利用することが多いのですが、インクは水に溶けてしまう性質があるので、素手で掃除をすると、インクが手について汚れてしまいます。石鹸で手を洗えばすぐに落ちますが、手荒れの原因にもなるので、ゴム手袋をして掃除をすることをおすすめします。
車のフロントガラスには使わない
新聞紙のインクには曇り止めの効果もあると言われていますが、車のフロントガラスに使うと、逆に視界を悪くする可能性が出てくるので、新聞紙で拭かないようにしましょう。
注意点もわかったところで、次の章からは、新聞紙を活用したお掃除術を順番に説明していきますよ。
網戸掃除に新聞紙を使う方法
網戸掃除は掃除が面倒なイメージですが、新聞紙を使えば、網戸を外すことなく、あっという間にホコリを吸着して綺麗にしてくれます。
掃除方法は、濡らした新聞紙を網戸に両側から貼り付けるだけです。霧吹きなどで濡らしながら貼ると、綺麗に貼れてホコリを残さずキャッチしてくれますよ。こする必要はないので、放置している間に他の網戸にも新聞紙を貼り付けて時間短縮することができます。
玄関掃除に新聞紙を使う方法
玄関は外からのホコリや泥汚れなどが入りやすい場所ですね。新聞紙を使った掃除方法は大きく2つあり、
- 濡らした新聞紙を玄関に広げて放置する
- 濡らした新聞紙をよく絞りビリビリに破いて玄関に散らす
濡らした新聞紙はホコリや泥汚れを吸着してくれるので玄関に敷くだけでもかなりゴミを取り除いてくれます。水が流せないアパートやマンション住まいの方におすすめです。
また、ビリビリに破いて玄関に散らすと、ホウキで新聞紙を集めるときにゴミやホコリを吸着してくれるのでホコリが舞い上がりにくくなり、細かいゴミまで取ることができます。普通にホウキで掃くよりも綺麗になりますよ。
窓掃除に新聞紙を使う方法
最初に濡らした新聞紙を手頃な大きさに丸めます。大きさの目安は手のひらに乗るサイズですね。
窓ガラスをスプレーなどで事前に濡らしてから新聞紙で拭いていきます。
最後に折りたたんだ新聞紙で拭き上げて完了です。
汚れのひどい外側から先に掃除をすると、内側の掃除がやりやすくなりますよ。ただし、二階の窓ガラスで、手の届かない場合は無理をしないでください。
鏡の掃除に新聞紙を使う方法
洗面台やお風呂の鏡に新聞紙を使うと、インクの成分が表面をコーティングをしてくれるので、曇り止めにもなり、ホコリもつきにくくなります。
最初に濡らした新聞紙で拭き上げ、乾いた新聞紙て磨き上げるだけです。
食器の油汚れに新聞紙を使う
食事をした後のギトギトの油汚れは、洗剤で洗う前に古新聞でさっと拭き取ってしまいまししょう。ポイっとすぐに捨てられるように、折り紙程度の大きさにカットして、キッチンにストックしておくと便利ですよ。油を拭き取った新聞はそのままゴミ箱へ捨てられます。
また、事前に三角コーナーに新聞紙を敷いておくだけで、生ゴミの水気を取って、ぬめり対策にもなります。徹底するなら、ゴミ袋の下に新聞紙を敷いておけば、三角コーナーで吸いきれなかった水分も残さず吸い取ってくれるので、ゴミを捨てるときに袋から生ゴミの汁が垂れにくくなりますよ。
ベランダのお掃除に新聞紙を使う
ベランダは玄関掃除と同じ要領で行えます。ただし、掃除するときはご近所に注意しながら掃除をしましょう。
私も経験があるのですが、隣で洗濯物が干してあったりすると、掃除の際に集めたゴミが風で飛んでしまい、洗濯物を汚してしまうことがあるんです。
ベランダ掃除は、風のない日、曇りの日、小雨が降っている日が最適でしょう。
下駄箱・靴やカバンの湿気取りに新聞紙を使う
私の実家でも小さい時からやっていたのですが、下駄箱やカバンに新聞を入れて湿気を取る方法です。下駄箱の下に新聞紙を敷き、月一回新しい新聞紙に取り替えます。
カバンや靴に新聞紙を入れるときは、クシャクシャにして入れることで型崩れ防止にもなりますよ。
湿気対策と脱臭対策にもなりますが、同じ新聞紙は使い回さずに取り替えましょうね。
押入れの湿気取りに新聞紙を使う
押入れの中は湿気がたまりやすく、気がつくとカビが繁殖してしまうので、対策は必須と言えます。お手頃な湿気対策として、新聞紙を棒状に丸めて押入れに入れましょう。
目安は、押入れ半畳に新聞紙8枚の計算です。ただし、これだけで押入れの湿気対策が万全になるわけではないので、湿度が上がる季節は、週に一回は押入れを開けて、扇風機を回して中の空気を入れ替えましょう。新聞紙も月に一回は交換すると良いでしょう。
最後に
いかがだったでしょう。新聞紙も使い方によってはいろんな活用ができますよね。今の子供がするかはわかりませんが、私の子供の時は新聞紙を棒状に丸めてチャンバラしたりして遊んでいたのを思い出しました^^
まとめとして新聞紙の活用方法を記載しておきます。
- 食器の油汚れに
- シンクの三角コーナーに
- 網戸の汚れに
- 玄関の掃除に
- 鏡の掃除に
- ベランダの掃除に
- 窓の掃除に
- 靴屋カバンの湿気取りに
- 靴箱の除湿に
- 押入れの湿気取りに
私は普段清掃業をしているので、新聞紙を使って掃除をすることが少ないですが、窓ガラスの結露対策には重宝しています。冬になると窓の結露がすごいので新聞紙を挟んで結露を吸い取れるのでもし結露で困っている場合は試してみてください。