エアコンの内部クリーンとは!臭いとカビを防止するポイントも解説

エアコンのリモコンに付いている内部クリーンの機能ってどんなものか知っていますか?私はよく仕事で自宅のエアコンクリーニングをするのですが、分解洗浄をして綺麗になった後に、よく内部クリーン運転を推奨するんですよね。

その時によく返ってくる返答して、

  • 「そんな機能があるなんて知らなかった」
  • 「内部を綺麗にする機能だと思っていた」
  • 「内部クリーンをしていれば掃除をしなくてもいいと思っていた」

といった答えが大半だったりします。実際私も仕事でエアコン掃除をするまでは内部クリーン運転があることすら知りませんでした。それぐらいマイナーな機能なんです。誤解している方も多いですが内部クリーンはエアコン内部を掃除する機能ではなくもっと限定的なものだというもの。

この記事ではそういったポイントを見ながら内部クリーン運転と合わせてどんな掃除をしていったらエアコンを快適に使えるかをお伝えしていきます。

まずはエアコンの仕組みと内部クリーンの役割を見ていきましょう。

内部クリーン運転の機能とエアコンの仕組みを再確認

エアコンは部屋の温度調節には欠かせない家電ですが、冷房を使うと、エアコン内部は結露してビショビショになっていきます。

イメージしてもらうとよくわかるのですが、暑い夏に氷の入った冷たいコップを置いておくと水滴がたくさんできますよね。あれは部屋の暖かい空気が一気に冷やされてその部分だけ結露している状態なんです。

エアコンも一緒で内部の熱交換器(フィン)で空気を一気に冷やして結露した状態になります。それを放置したまま使っているとカビの繁殖しやすい環境が整ってしまいます。

内部クリーン機能を使うと、運転停止後に自動で熱交換器を乾燥させてカビを発生しにくくしてくれるんです。つまり内部クリーンが活躍しているのは上の写真の丸で囲んだ部分のみになります。

記事の最初に書いた、内部洗浄後に内部クリーン運転を推奨する理由は、カビを予防するための機能だからです。せっかくプロに依頼して内部をピカピカにしたんですから、出来るだけ長く清潔に保ってもらいたいですからね。

内部クリーン運転は名前のイメージよりも限定的な機能だと言うのが分かりましたが、内部は自分で掃除する必要性もあるんですよ。

内部クリーンではできないエアコン掃除のポイント


際ほどの章では内部クリーン運転の機能と役割を見てもらいました。カビ予防には一役買ってくれますが、エアコンを快適に使うためのポイントをいくつか紹介していきます。

エアコンフィルターの掃除
吹き出し口(ファン)の掃除
適度な換気
何年かに一度は分解洗浄

仮にカビがエアコン内に繁殖してしまうと、

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内部クリーン運転と一緒に定期的な掃除をするだけで、カビと節電対策にもなり、衛生的にエアコンを使うことができます。ただし内部クリーン運転にも弱点があるので、その辺りは次の章でお伝えします。

内部クリーン運転の注意点とデメリット


内部クリーンは自動で内部を乾燥させてくれる便利な機能なのですが、注意点として使用中は部屋の温度が上がってしまうデメリットがあるんです。

なぜ部屋の温度が上がるのかと言うと、内部を乾燥させるために送風+弱暖房運転が30分~1時間続くからです。

夏の暑い時期になると部屋の温度は2〜3度上がってしまうこともあります。また、内部がカビやホコリで汚れてくると嫌な臭いがすることもあるんですよ。

内部クリーンはカビを発生しにくくする機能ですが、完全に抑えることはできない上に、繁殖してしまったカビを除去することもできません。
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内部クリーンの時に嫌な臭いを感じる理由と対処法

冷房運転では嫌なニオイがしないのに内部クリーン運転だと嫌な臭いがする理由は、湿度と温度が関係しています。人の嗅覚は適度な湿度があると、ニオイを敏感に感じることができ、空気が冷えるとそれを感じにくくなってきます。

また、気温が上がると臭い物質が揮発されやすくなるので部屋にニオイが拡散されやすくなるんですよ。嫌な臭いを感じたら、エアコン内部にカビやホコリが溜まっている可能性があるので、確認してください。

  • 前面パネルを開けてフィルターのチェック
  • 吹き出し口を開いてカビのチェック

最初に説明した定期的な掃除を行なっていても、長い期間エアコンを使用していれば、汚れは蓄積していきます。チェックと掃除方法についても順番に説明しますね。

フィルターのチェックと掃除方法

フィルターは主にエアコンが吸い取ったホコリをフィルターで吸着して内部を汚さないためにあります。そのため使用回数が増えれば増えるほどフィルターは汚れてしまいます。

お掃除機能付きのエアコンはフィルターを自動で掃除してくれますが、掃除したホコリはダストボックスという場所に溜まり続けます。

どちらにしても月に一度の点検は必要になってくるので覚えておいてください。

フィルターは手で簡単に取り外すことができて、基本的には丸洗いすることができます。ホコリが付いているだけなら掃除機で吸い取ってしまえばいいだけなので、5分もあれば綺麗にすることができますよ。

もしもキッチンの近くにあるエアコンは油煙を吸い込んでベタベタに汚れてしまうので、浸け置きする必要があります。浸け置き方法はこちらの記事で詳しく書いているので参考にしてください。

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吹き出し口のチェックと掃除方法

吹き出し口はエアコンの風の出ている場所です。ここの羽を開いて、中に黒い点々があるときはカビが発生してしまっていると考えてください。

見える範囲の掃除だけなら、自分でやることも可能です。濡らしたタオルで拭くだけで簡単に取れるので拭き取ってあげましょう。
自分で分解して中を掃除したいと思っている場合はこちらの記事で分解方法を解説しています。

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注意事項
掃除をするときや分解をする際は、安全のためにエアコンのコンセントを抜いた状態で行ってください。


手の届かない奥の部分はマイナスドライバーなどの細い棒を使ってタオルを奥に押し込んで拭き取ります。最後にアルコールで除菌してあげれば、カビの繁殖を抑えることもできますよ。

もしも内部のファンまでカビが発生している場合は、専門業者に依頼しないとニオイを取ることができない場合があるので、よくチェックしてみてくださいね。

写真のような状態になっていたらプロに依頼して徹底的に掃除してもらうことをおすすめします。

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内部クリーンの電気代とメーカー毎の運転時間


メーカーによって運転時間は異なりますが、電気代は1回につき2〜4円程度です。この値段でカビを発生しにくくしてくれるならやったほうがお得ではありますね^ ^

運転時間に関してはメーカーごとに違いますし、機種ごとで設定できるものもあります。目安を調べたので参考にしてください。

呼び方 運転時間
Panasonic 内部クリーン 100分
東芝 内部クリーン 90分
SHARP 内部清浄 20分〜90分
日立 内部クリーン 60分
三菱 内部クリーン
内部乾燥
10分
ダイキン 内部クリーン 80分〜100分
FUJITSU 内部クリーン
プラズマクリーン
90分

メーカー名をタップするとそれぞれの内部クリーンの機能を詳しく見ることができますよ。

内部クリーンの適切な使い方と時間設定


前述していますが、内部クリーンを使うと部屋の湿度を温度を上げてしまいます。せっかく快適な温度にした部屋が再び蒸し暑くなってしまうので、それを不快に思う人は、自分が部屋にいない時に内部クリーンを行いましょう。

基本的には冷房・除湿運転を切った時に自動で開始されるのですが、機種によっては内部クリーンを行う時間を設定できるものもあります。自分の使っている機種がそれに該当する場合は、自分の好きな時間に設定しておくと便利ですよ。

また内部クリーンの運転時間も設定できる場合があります。これも機種によって違いはありますが、最低でも1時間は内部クリーンを行いたいのが個人的な意見ですね。(出かけている間にやるなら90分やれば確実に内部の乾燥ができると思います。)

最後に

内部クリーン機能は意外と知られていない機能なのですが、取扱説明書を読めばきちんと書いてある便利な機能です。私も説明書を読まないで家電をいじるタイプなので、人のことは言えませんが、使用上の注意を守って使えば、エアコン内部のカビを格段に抑えることができます。

  • 内部クリーンは内部を乾燥させカビ予防をしてくれる機能
  • 内部を乾燥させる適切な時間は1時間
  • 内部クリーンをすると部屋の温度が上がってしまうデメリットがある

ただし、すでに繁殖しているカビに対してはあまり意味がないので、内部クリーンを使う前にしっかり中を確認する必要がありますよ。

  • フィルターのチェック
  • 吹き出し口のチェック

これを事前にした上で、汚れていたら最初に掃除をして、その後で内部クリーンでカビと臭いの予防とすると効率的ですよ。

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