エアコンは冷房も暖房も部屋を乾燥させてしまいます。そのせいで肌のトラブルで困ってしまうことってありますよね?
乾燥が原因で肌荒れになったり、突然肌に赤いブツブツができてしまう人もいますし、私の友人も肌トラブルが多く、エアコンを使う時期は特に肌荒れに悩んでいました。
私は清掃業を営んでいるのですが、エアコンの清掃の仕方や適切な使い方を指導することもあります。友人と話をしていた時に肌トラブルで悩んでいると聞いて、もしかしてと思い、エアコンの掃除はしているのか尋ねたところ
「エアコンを購入して5年間全く掃除をしたことがない」と言っていました。
エアコンは普段の生活で、目の届きにくい位置に設置されているので、ついつい見逃しがちですが、定期的に掃除をしないとエアコン内部でいろんな雑菌やカビが繁殖して、それが風に乗って部屋に蔓延してしまうこともあるんです。
この記事では、
- エアコンで肌荒れになる原因
- 自分でできる対処法
- プロに頼む目安はある?
- 一緒に見直した方がいい生活習慣
を順番に説明していきますね。まずは、エアコンで肌荒れになる原因から見ていきましょう。
エアコンを使うと肌荒れになる原因
エアコンを使用した際に、肌荒れになる原因は大きく2つあります。
- 部屋の乾燥
- 雑菌やカビ
冒頭でも言いましたが、エアコンは使用しているだけで部屋を乾燥させてしまいます。乾燥しすぎた空間は肌にとってはあまり良い環境ではなく、肌荒れを促進させてしまいます。
また、エアコンは定期的に掃除をしないとどんどん汚れていきます。お掃除機能付きのエアコンは汚れを抑制はしてくれますが、根本的な汚れは人の手で掃除をしてあげないといけません。どちらにしても掃除が必要だということは覚えておいてください。
エアコンの仕組みを簡単に説明すると、
- 本体の上部から空気を取り込み
- 内部で寝温度変化をさせ
- 下の吹き出し口から吐き出す
ここで問題なのが、空気を取り込む時に、部屋のホコリや油煙なども一緒に吸い込んでしまうことと、温度変換をさせる時に、内部に結露ができる事です。
結露ができるのは、冷房運転と除湿運転の時だけですが、夏に掃除をサボってそのままにしておくと、カビや雑菌が繁殖してしまいます。
エアコン内部で雑菌やカビが繁殖してエアコンの風と一緒に出てきたら、肌にも身体にも良くないというのはなんとなくイメージできますよね。
それが全ての原因とは言いませんが、エアコン内部を掃除した事で、肌荒れや喘息などが改善されたという事例もいくつか知っているので、対策してみる価値はあるかと思います。
肌荒れを防ぐための対策は?
ここまで原因を見ていきた上で、肌荒れを防ぐために、部屋の乾燥対策と、雑菌、カビの対策をしなくてはいけません。まずは自分でできる対処法から見ていきましょう。
エアコンフィルターは自分で掃除をする
エアコンのフィルターの役割は空気に含まれていたホコリや油煙などをキャッチして、内部を汚さないためのものです。ここの掃除をサボると、フィルターの目が詰まってしまい、空気をうまく取り込めなくなってしまいます。するとエアコンは空気を取り込もうと頑張って、余計な電気代を使ってしまうので経済的にも良くないんですよ。
使用頻度にもよりますが、2週間に1度はフィルターのチェックをしてください。フィルターは掃除機でホコリを吸い取るだけで綺麗にすることができます。もしもカビが生えていたり、油でベタベタしている時は、洗剤を使って水洗いしてあげると、簡単に綺麗にすることができますよ。
水洗いの方法と、油がついた時に浸け置きの方法はこちらで解説しています。
エアコン内部のカビを死滅させる
エアコンの吹き出し口に黒い点々が見える場合はすでに内部にカビが繁殖している証拠になります。通常内部の掃除はプロの業者に依頼しないといけない部分ですが、とりあえずの応急処置として、今繁殖しているカビを死滅させておきましょう。
やり方はとっても簡単です。
- 換気を回すor窓を開ける
- 暖房で1時間以上運転する
エアコンの電源を入れる前に換気扇を回すか、窓を開けて換気をしてください。そうすることで、エアコンの風に乗って出てきたカビ胞子を外に追い出すことが可能です。
また、カビは乾燥に弱いので、エアコンの内部をしっかりと乾燥させてあげると、繁殖していたカビは全て死滅してしまいます。余裕があれば、目に見えるカビは濡らしたタオルで拭き取り、アルコールで消毒しておきましょう。
部屋の乾燥対策として
エアコンの掃除以外で部屋の乾燥対策も一緒に行いましょう。おすすめは濡れタオルを部屋に干す方法です。
タオルの水分が蒸発するときに部屋を加湿してくれるので、お手軽な加湿器になりますよ。またエアコンの風が自分の体に直接当たらないような工夫をするのも大事ですね。風に当たっているだけで肌は乾燥気味になっていきますよ。
エアコン内部が汚れすぎていたらプロに依頼する
エアコンのフィルターの奥にある熱交換器と呼ばれる部分は自分で掃除をするが大変なので、プロに頼んで掃除をしてもらいましょう。
プロはエアコンのカバーを外して、業務用の洗剤で丸洗いしてくれるので、自分ではできない部分の汚れまで綺麗にしてくれます。
相場は1台1万円〜2万円になります。(お掃除機能付きエアコンは割高ですよ。)
掃除を頼む目安として、
- 3年に1回
- 吹き出し口からカビが見える
- カビ臭い風が出てくる
エアコンを使わない時期にあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
生活習慣を一緒に見直してみる
肌荒れと聞くと、スキンケアに目がいってしまがちですが、身体の内側からもケアすることで、肌荒れ対策をすることができます。私の妻が健康志向で栄養素に詳しかったので一緒に説明していきますね。
食べ物編
私の友人は、エアコン掃除と一緒に食生活を見直したことで肌荒れが改善されたので、ここで肌の体調を整える食べ物を簡単に説明していきますね。
セラミドは肌の潤いを保つ
こんにゃく、大豆、ひじき、わかめにはセラミドと言われる栄養素が含まれています。元々肌の角質層に含まれている成分なので普段の食事で取れるようにしていきましょう。
身体を温める食事を取る
身体を中から温めるようにすると、血行が良くなり肌にも栄養が行き渡りやすくなります。生姜、ネギ、玉ねぎを積極的に取るようにしましょう。
間食にはナッツがおすすめ
ナッツ類には肌の新陳代謝を助ける栄養素が含まれているので、乾燥肌の予防として食べている人も多いですね。アーモンドやくるみなど、おやつ感覚で食べるようにすると、肌荒れ対策をすることができますよ。
お風呂編
お風呂に入るときもちょっとした心がけで肌荒れ対策をすることができます。
お湯の温度は40度前後にする
ちょっとぬるめのお湯に浸かることで、血行を促進して身体の疲れを取ることができます。逆に42度以上のお湯に浸かると、かゆみセンサーを刺激してしまい、入浴後に痒みを発症することがあります。
また、シャワー派の方は、熱いシャワーを浴びないようにしましょう。余計な皮脂が取れてしまい、乾燥肌の原因になってしまします。
ナイロンタオルは要注意
ナイロンタオルは実は肌には刺激が強すぎて、皮膚を傷つけてしまいます。手のひらで洗ったり、柔らかいタオルを使うようにしましょう。
入浴後はしっかりと保湿をする
お風呂を上がった後に、何もしないでおくと、肌の水分は入浴前よりも減ってしまいます。ローションやボディクリームを塗って保湿をするようにしましょう。
寝るとき編
エアコンをつけっぱなしで就寝するときや、他の暖房器具を使う際でも、寝るときの乾燥対策はしっかりするようにしてください。
エアコンをつけるときは加湿器を併用する
エアコンの乾燥を防ぐために加湿器で部屋の湿度を保つようにしましょう。前述していますが、濡れタオルを部屋に干すだけでも、加湿効果があるので、個人的には濡れたタオルを部屋干しする方法がおすすめです。部屋の乾燥具合で、タオルの枚数を調整してみましょう。湿度は50〜60%に保つようにしましょう。湿度計があると湿度管理が楽になりますよ。
エアコンの風は直接当たらないようにする
エアコンの風が直接当たる場所にベットがある場合は、扇風機などで風が直接当たらないように調整しましょう。扇風機の風をエアコン方向に向けて当ててあげれば風の流れを変えれますよ。
最後に
エアコンを使用してあ肌荒れになる場合は、エアコン本体の掃除をしてなかった場合や、エアコンで速が乾燥しすぎている場合がほとんどです。
自分でできる対策をまとめると、
暖房運転を使って本体のカビを死滅させる
部屋の乾燥対策をする
購入してから3年以上経っている
エアコンの風がカビ臭い
私の友人はエアコン対策と一緒に食生活を見直したところ、肌の調子が良くなったと言っていました。身体の内側から肌を整えるという考えがなかったので、食事が偏っている人は試してみることをおすすめしますよ^^