窓ガラスは雨風にさらされているうちに、どんどん汚くなっていきます。ガラスの内側は簡単にタオルで拭けると思いますが、外側の手の届きにくい場所はどうやって掃除をしたらいいのか悩んでしまうことってありますよね。
私はハウスクリーニングの仕事を長くやっているので、窓ガラスの掃除をするなら、両面やるのが当たり前だと思っています。
理由としては、内側よりも外側の汚れの方がひどいことが多いからです。内側だけ綺麗になっても外側が汚れていると、綺麗になったように見えないんですよね。
今回は、プロが実際に外側を掃除する方法と、誰でも簡単に綺麗に仕上げるコツをお伝えしていきます。
さらに、今では便利なクッズもいくつか販売されているので、厳選していくつか紹介していきますよ。では最初に窓の外側の掃除の方法から見ていきましょう。
窓ガラスの外側の掃除方法
窓ガラスの外側で一番悩むのが、ベランダなどが無い二階の窓の掃除ではないでしょうか?外に出られない状態で、窓ガラスの外側を掃除するにはいくつか方法があります。実際に私の実家の窓ガラスを例にして見ていきましょう。
- 窓ガラス自体を外してしまう
- 内側から手を伸ばして掃除をする
- ガラスの外側専用の道具を使って掃除をする
大きく分けると、この3つが外ガラス掃除の方法になります。ちなみに窓ガラスの掃除に専用の洗剤は不要と私自身は考えています。理由としては、窓ガラスに付いている汚れは、ホコリや砂汚れがほとんどなので、水洗いして軽くこするだけで綺麗にすることができるからです。
それでは一つずつ掃除方法を解説していきますね。
窓ガラス自体を外して掃除をする方法
窓ガラスを外す掃除方法が使えるのは
- 窓の大きさが小さい
- 窓ガラスを内側から外せる
これが最低条件になります。大きな窓ガラスだと、重すぎて外せない場合が多く、無理やり外して窓ガラスを割ってしまうと大変なので、ここは無理しないようにしましょう。(私自身もリビングなどのでかいガラスは、外さずに掃除することの方が多いです。)
では、窓ガラスで必要な道具と外し方を順番に説明していきますね。
- プラスドライバー(外れ止めがある場合のみ)
- 洗面器と水
- 柔らかいスポンジ
- タオル2枚〜3枚
- ※スクイジー(500円程度のもの)
- 窓ガラスを置く場所を確保する
- 窓ガラスの外れ止めストッパーを確認する(プラスドライバーが必要)
- ガラス枠を両手で持ち上げて手前に引き込み外す
①窓ガラスは思っているより汚れています。また掃除をした際に床が汚れてしまうこともあるので、事前に養生をしましょう。窓ガラスより大きめのタオルを床に敷いて、外したガラスを置けるようにしておけば大丈夫です。
(写真ではフェイスタオルを2枚床に敷いています。)
作業後のタオルはこれだけ汚れます。
②窓ガラスによっては外れ止めストッパー(ネジで調整できる)が付いていることがあるので、どこにあるのかを確認しましょう。メーカーによって外れ止めの場所が違いますが、下の写真の部分についていることがほとんどです。(写真の窓ガラスは外れ止めはありませんでした。)
外れ止めがある場合はプラスドライバーを使ってネジを緩めることでガラスを外すことができます。
③ガラスの両端をしっかり持って、上に持ち上げると、下のレールからガラスが外れるので、そのまま下の部分を手前に引き込みます。
下のレールから外れると写真のようになります。後は手前に引き込めば簡単に外すことができます。
外したガラスは最初に用意した場所に立てかけましょう。
壁紙を傷つける可能性もあるので、段ボールやタオルを間に挟んでおくと、安心して作業ができますよ。
窓ガラスは濡らしたスポンジの柔らかい部分で十分に拭きあげましょう。窓枠も汚れているので一緒に濡らしながら汚れを浮き上がらせます。
乾いたタオルで綺麗に拭きあげて完了です。
隅に残った水分は、乾いたタオルで拭きあげて完了です。
スクイジーの持ち方や使い方の基本は、こちらの記事で詳しく書いているので参考にしてみてください。
片面が終わったら裏返して同じ作業を繰り返します。ガラス1枚の作業時間は大体10分くらいです。ガラスの掃除が終わったら、外ガラス、内ガラスの順番で戻していきましょう。
仕上がりを見ると、外の景色がくっきり見えるようになりました。
内側から手を伸ばして掃除をする方法
窓ガラスを外せない場合は、内側から手を伸ばして掃除する方法があります。メリットとしては、安全性が高く、窓ガラスを外す手間がないことです。デメリットは、大きすぎる窓ガラスは隅まで手が届かないことですね。
- 洗面器と水
- スポンジ
- タオル2枚〜3枚
- 脚立や椅子
- ※スクイジー(500円程度のもの)
用意する道具は、窓ガラスを外す方法とほぼ一緒です。窓の高さによっては手が届きにくいので、脚立や椅子に乗って作業しましょう。
濡らしたスポンジで外側の窓ガラスを軽くこすります。手の届かない場合は反対の窓から手を伸ばしてこすりましょう。
仕上げの写真を撮り忘れてしまいましたが、乾いたタオルで拭きあげれば完了です。
大きすぎる窓ガラスの外側の掃除には、この後紹介する専用の道具が必要になってくるので、そちらで詳しく説明しますね。
窓ガラスの外側を掃除できる便利グッズを紹介
先ほど紹介した方法ではどうしても掃除ができない窓ガラスに対しては、窓用の便利グッズを使って掃除をしてみましょう。ホームセンターやネットで使えるグッズを厳選してみました。
ガラスワイプワイパー
値段が少し高い(2500円)ですが、手の届かない外側のガラスにはかなり使えます。使い方は簡単ですが、水を綺麗に切るのに少しコツが必要かもしれませんね。
磁石式ガラスクリーナー
磁石で内側と外側の両面を一度に掃除できるグッズです。両面一緒に掃除ができて、落下防止の紐もついているので安全性はかなり高いです。また、網戸の掃除にも使えるので窓ガラスと一緒に網戸も綺麗にできます。
デメリットは、磁石自体が大きくないので、広範囲の掃除には向きません。またペアガラスなどの分厚いガラスになると磁力が弱くなりくっつかない場合があります。
高所用ガラスワイパー
私が仕事で愛用しているのはこのタイプです。専用のウォッシャーとスクイジーが必要ですが、住宅の2階の高さ(6m)まで伸ばすことができるので、外から高い場所のガラス掃除をすることができます。値段はダントツで高い(1万円以上)ので、徹底的に掃除がしたい人にだけおすすめします。
- 水拭きと乾拭きはセットで行う。
ガラスはちょっとした指紋や汚れが目立つもので、水拭きだけで終わらせてしまうと、拭き跡がそのまま残ってしまい、もやっとした仕上がりになってしまいます。タオルで拭き上げる場合は、必ず乾拭きまでセットで行いましょう。
これをやるだけでガラスがないんじゃないかと思えるほどきれいに仕上げることができます。
最後に
外ガラスの掃除といっても、汚れ自体は簡単に落ちるものばかりなので、手が届く方法さえ確立させてしまえばそれほど大変な作業ではありません。
今まで説明してきたやり方をまとめると、
- ガラスを外して掃除をする
- 内側から手を伸ばして掃除をする
- 専用の道具を使って掃除をする
このどれかで掃除をするのが良いでしょう。
私も今まで様々なガラス掃除をしてきましたが、この3つの方法で掃除できない窓ガラスももちろん存在します。
その時は、無視せず掃除ができないものだと諦めることも大事かなと思っています。無理して怪我をしてしまったら元も子もありませんからね。
なので窓ガラスの掃除をする時は、あまり無理をしないように心がけて掃除をしましょう^^