服の静電気を防ぐ素材と組み合わせ!DIYスプレー併用で効果倍増

衣類のパチパチってなんとかならないのかしら?

冬になるとやってくる静電気、中でも衣類関係の静電気は常につきまとって嫌な気分になってしまいますよね。私の妻も毎年のように静電気にイライラしていました。衣類がまとわりついたり、脱ぐ時にパチパチしたりして、どうにかできないかいつも悩んでいました。

そこで今回は衣服の静電気についてとことん調べました。衣類の素材の特徴から静電気の起きない組み合わせ、また静電気防止スプレーを自作する方法までまとめたので参考にしてみてください。

衣服の素材の特徴


衣服にはいろんな素材が使われています。普段は好きなコーディネートで服を着ていると思いますが、静電気が起きやすい服と起きにくい服があるって知ってました?分かりやすく表にしてみました。

−に帯電する 帯電しにくい +に帯電する
アクリル ポリエステル アセテート 綿 レーヨン ウール ナイロン

電気の種類にはプラスとマイナスがあり
2つが擦れると静電気が起きます。表を簡単に説明すると

  • 素材同士が遠いほど静電気は起きやすくなる
  • 同じ素材同士は静電気がおきにくい
  • 綿、麻はほとんど静電気がおきない

という特徴があります。

服の素材の組み合わせなんて今まで考えたこともなかった人も一度服の素材を確かめてみるといいですよ。

駄目な組み合わせ
  • ポリエステル+ナイロン
  • アクリル+ウール

 

大丈夫な組み合わせ
  • ポリエステル+綿
  • アクリル+アクリル

これを書きながら妻の服を確認していましたが、圧倒的にポリエステル素材の冬服が多かったんです。

全身ポリエステル素材だけでコーディネートしたら静電気もおきにくいですが、選んでみるとなかなかうまくいかないんですよね。特にスカートを履く人はこんな症状になって困ったことがないでしょうか。

スカートが足にまとわりついてしまう


妻が静電気で特に嫌がっていたのが、スカートが足にまとわりつくことです。せっかくふんわりしたスカートを履いても、静電気のせいでシルエットも台無しになるんですよね。

これも素材の特徴を見ていくと、ストッキングやタイツとの相性が悪いのがすぐに分かります。

ストッキングとタイツの素材のほとんどが

  • ナイロン
  • ポリウレタン

です。

冬服でよく見かける素材の

  • アクリル
  • ポリエステル

との相性は最悪なんです。この組み合わせのせいで静電気が起きてスカートがまとわりついてしまいます。

組み合わせを変えると静電気対策ができる

静電気の起きやすい組み合わせが分かったところで、摩擦が起きにくい組み合わせにして服を選べば、そのまま静電気対策になりますが、帯電しにくい素材を一緒に取り入れることで静電気を逃がしてあげる方法もあるんです。

服の組み合わせをまとめると

  • スカートの裏地がナイロン製のものを選ぶ
  • 静電気防止加工のストッキングを履く
  • 綿や麻素材の服をコーディネートに入れる

という方法があります。

綿や麻は他の素材と一緒に着てもほとんど静電気を起こさないので、トップスやインナーのワンポイントで入れると静電気を防止してくれる効果がありますよ。

綿のニットや綿のタイツなどは使いやすくておすすめですよ。

スカートのまとわりつきに関しては、これで完璧とはいかなかったのですが、十分効果はあります。

ただ、素材優先で服選びすると、自分の着たい服を選べなくなるデメリットもあるので、併用してやることで効果が高まる対策も紹介します。

すぐに実践できる静電気除去方法4選


自分の手持ちのものをちょっと工夫して静電気を除去する方法から順番に説明します。

柔軟剤を使う

普段の洗濯で柔軟剤を使っていない人はぜひ使ってみてください。詳細は後述しますが柔軟剤に含まれる界面活性剤の成分が静電気の発生を軽減してくれます。

ハンカチやタオルを濡らす

バッグの中にハンカチやタオルが入っていたら、それを濡らして固く絞ります。スカートの裏地を軽く拭くと簡単に静電気を放電させることができます。

ハンドクリームを塗る

ハンドクリームには保湿剤が含まれていて、特に尿素ヒアルロン酸配合のものは、保湿力に優れています。
足に塗ってあげれば、保湿効果で乾燥を防ぎ、服との摩擦も減らしてくれるので静電気対策になります。手に塗るついでに足にも塗る習慣をつけるといいですよ。

ヒアルロン酸は高い保湿力を保つ成分で、しっとり感を与えてくれます。尿素は水分を吸着してくれる作用があるので、ハンドクリームを購入するときは成分表を見て確認してみてください。
ハブオ
静電気体質の人には冬のハンドクリームは必需品ですよね。私も妻も常に持ち歩いていますが、とにかく役立ちます。

クリーニング屋で静電気防止加工をしてもらう

クリーニング屋によっては、静電気防止加工をしてくれるお店があります。やっていないお店もあるので、自分が普段使っているお店に確認してから行ってくださいね。

一度加工してもらえば、長い期間で防止効果が続くので便利ですよ。

おすすめ静電気防止スプレー2選

衣類の素材選びと合わせて使うことで効果が高まります。静電気防止スプレーは界面活性剤という成分が含まれていて、空気中の水分を吸収して服の繊維に膜を作り、摩擦を軽減してくれます。その結果静電気がおきにくい状態にしてくれるんですね。
界面活性剤の詳しい説明はこちらでみれます。
界面活性剤-Wikipedia

市販で一番人気のエレガード


静電気除去スプレーの中で一番有名なスプレーといってもいいでしょう。衣服のまとわりつき防止ホコリをつきにくくしてくれ、花粉までガードしてくれる優れものです。唯一改善してほしい点をあげるとしたら、無香料タイプが欲しいですね。

PCA-Na入りの化粧水を使う


PCA-Na(ピロリドンカルボン酸ナトリウム)とは人の肌に元々のある保湿因子で保湿成分と安全性に優れています。

この成分が配合されている化粧水は空気中の水分を集め保湿する性質があるので静電気防止にも役立ちます。

値段は他のスプレーより高くなりますが、お肌のことを考えたい人にはおすすめです。服に使うより髪に軽く吹き付けるのが効果的ですよ。

おすすめDIYスプレー2選

市販で売られているスプレーと同じ効果を持つスプレーを自分で作ることもできます。界面活性剤が含まれている製品を使えば簡単に作れるのでやってみてくださいね。

界面活性剤のスプレーの作り方


エレガードと同じく界面活性剤が入っている製品を使えば、自分で静電気防止スプレーを作ることができます。界面活性剤が入っている製品は

  • トリートメント
  • リンス
  • 柔軟剤

です。

材料
  • 界面活性剤が入っている液体5滴
  • スプレーボトル
  • 水100ml

水と界面活性剤はよく混ぜてください。

服に吹きかける時は、30㎝離してスプレーしてください。シミの原因になる可能性があります。

グリセリンのスプレーの作り方


グリセリンはアルコールの一種で界面活性剤と同じ働きをします。天然由来で肌にも優しく化粧水にも多く使われています。お肌にも使えて保湿しながら静電気を防止してくれるので一石二鳥でおすすめですよ。

材料
  • グリセリン5ml
  • スプレーボトル
  • 水100ml

こちらもよく混ぜて使います。

グリセリンは必ず天然成分のものを購入してください。こちらがおすすめです。

保存料、添加物が一切入っていないので、冷蔵庫で保管しても一週間しか持ちません。少量ずつ作って使いましょう。

最後に

服の素材の組み合わせによって静電気が発生していたのは正直調べるまでは知りませんでした。

  • 素材が遠ければ遠いほど静電気は起きやすくなる
  • 同じ素材同士は静電気がおきにくい
  • 綿、麻はほとんど静電気がおきない

これを頭の片隅に置きながら、今後は服選びの1つのポイントにしたいですね。見た目も大事ですが静電気でイライラするのも嫌ですからね。

妻も静電気にはうんざりしていたので、次からは素材を見てから服を買うと言っていました。

迷ったら表を見て再確認するといいですよ。

−に帯電する 帯電しにくい +に帯電する
アクリル ポリエステル アセテート 綿 レーヨン ウール ナイロン

服の素材選びと一緒にスプレーも併用することでさらに効果が上がるので試してみてくださいね。

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